【Fリーグ】2ゴールでF選抜を勝利に導いたFPロベルト・カルロス 「人生でも指折りの楽しいひと時だった」

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[9.9 F113 F選抜 2-1 仙台 丸善]

Fリーグ・ディビジョン19日、大阪セントラルの3日目を迎え、第3試合ではFリーグ選抜とヴォスクオーレ仙台が対戦した。元サッカーブラジル代表DFロベルト・カルロスの1試合限りの現役復帰で注目を集めた一戦は、そのロベルト・カルロスの2ゴールでF選抜が2-1で勝利している。

高い技術を示し、見事に2ゴールを挙げたロベルト・カルロスは試合後、「世界中でフットサルは重要なものだと捉えられている」と話し、フットサルが日本に浸透してほしいという気持ちを明かした。

以下、仙台戦後のロベルト・カルロス選手のコメント

――試合前の円陣では、どのような話をしていたのですか?
ロベカル 常に勝たなければいけないという義務について話しました。そして、怖がらないということです。フットボールをしながら、楽しまなければいけません。本当にその通りのことが起こったと思っていますし、非常にうれしいです。日本に来ることができたことについて、大きな喜びに包まれています。人生でも指折りの楽しいひと時を過ごさせていただきました。

――キャリアで2本目の右足でのゴールということでしたが、最初の右足でのゴールは覚えていますか?
ロベカル かなり昔のことですね。いつかは覚えていませんが、レアル・マドリー時代にバスコ・ダ・ガマと対戦した試合です。

――今日の2ゴールを振り返ってもらいたいのですが、タッチ数が少ない中でゴールを決めました。
ロベカル そうですね。こういう試合では、試合に慣れている若い選手たちが走り回らなければいけません。試合の分かれ目に自分が入りました。それぞれが役割を果たし、みんなで勝つことができました。当然、毎日彼らと練習して、毎試合出られていれば、もっと簡単な試合運びができると思います。でも、良かったと思います。

――2点目については、走りあがってきたのは「パスが来る」と感じていましたか?
ロベカル 自分が何をすべきかはわかっています。多分ゴールに向かってシュートすれば、決められると思っていました。2枚あがっていたので、パスを出して、FWのような嗅覚を示せました。

――2ゴールには満足していますか? もっと多くの得点を見せたかったですか?
ロベカル ゴールを決められたことよりも、チームメイトと練習が少なかったのであまりプレーできなかったのが残念でした。一緒に練習していたら、もっと出られていたと思います。でも、本当に貴重な経験になりました。

――会場にいた日本のファンの熱は感じましたか?
ロベカル はい。素晴らしかったですね。日本に来るたびに、日本のみなさんに温かくしてもらっています。みなさんに感謝したいと思いますし、近い将来、家族を連れて日本に来たいと思っています。

――それは現役復帰すると捉えていいですか?
ロベカル (苦笑)。まだ、「選手として契約した」という電話は受けていません(笑)。でも、本当にこの場でプレー出来て、本当にうれしいです。センチメンタルな気持ちです。

――日本には在日ブラジル人が17万人いますが、彼らにとってもフットサルは身近な存在ではありません。
ロベカル 今回、日本に来たのはフットサルの普及のためです。世界中でフットサルは重要なものだと捉えられているので、日本でもそうなってほしいと願います。今日を境に、もっとフットサルが広がってほしいと思います。どんどんプレーもしてほしい。「45歳のロベカルがプレーできるなら、誰でもできるじゃないか」と思ってほしいです。

――素晴らしいチームメイトとやりやすかったということでしたが、若い選手たちにどういう未来を感じましたか?
ロベカル 今のレベルをキープしていけば、もっとハイレベルな選手になると思います。『ロベルト・カルロスが来て、今日の試合は勝った!』と満足しないでください。常に勝つことにどん欲にならないといけません。私はこれを、日本のサッカー選手にも送りたいと思います。日本は、常に勝つことを目指さないといけません。

――今日は1試合限定で復帰しましたが、今後はどのようなことをやっていきたいですか?
ロベカル 現場が好きなので、監督業をやりたいです。先ほど、選手としてのオファーがないという話をしましたが、監督になってほしいという電話ももらっていません(笑)。ただ、私は今、レアル・マドリーでワールド・アンバサダーを務めていますが、この仕事ができて幸せです。ただ、数年前まで監督をやっていましたし、また監督になれる日が来ると思っています。

――いつか再び、日本でフットサルをプレーする可能性はありますか?
ロベカル 来たい気持ちはありますが、45歳の選手というのは簡単なことではありません(笑)。心拍数がすぐに上がってしまうので。でも、日本にくることができ手本当に幸せでした。選手として、もしくは監督として、また戻ってきたいと思います。