[2.24 F1・2入れ替え戦PO第2戦 浜松 1-4 長野 駒沢屋内]
Fリーグ・ディビジョン1・2入れ替え戦プレーオフが2月23日、24日に行われ、2018/2019シーズンのF1最下位アグレミーナ浜松と2018/2019F2王者であるボアルース長野が対戦した。第1戦は3-3のドローに終わったが、第2戦では4-1で長野が勝利。最終的に昇格は3月13日に行われるFリーグ実行委員会で審議されて最終決定されるが、長野はF1参入の権利を得た。
この試合後、長野を率いる柄沢健監督は、武田テバオーシャンアリーナに移動。Fリーグの表彰式に参加した。その際に、柄沢監督にF1参入への手ごたえを確認した。
以下、Fリーグ表彰式後の柄沢健監督のコメント
――F2初代王者になり、入れ替え戦も勝利しました。おめでとうございます。
柄沢 ありがとうございます。
――浜松が有利と考えられましたが、勢いでいった感じでしょうか?
柄沢 そうですね。いきなり個人的な話で恐縮ですが、豊島明監督とは2003年の時にブラジルで一緒に過ごして、16年が経って彼と同じピッチに立たせてもらって、感慨深いものがありましたね。彼はトップトップで走ってきて、私は長野のほうだけで活動していて、そのなかで今回戦わせてもらったのは、感慨深かったです。10回やったら1回勝てるという相手だと思っていたのですが、それでも初日は逆転して、同点に追いつかれました。そのあとの第2戦で先制点を取られなかったことが大きかったですね。もう一つは、今日は前半の残り12分くらいで5ファウルになったのですが、そこでも守りきれたというより、それでもボールを奪ってゴールを奪うという狙いを持った守備が、続けてできたことが勝因だったと思います。あとは、そこにいる9番の石関聖が、本当にピッチ内とピッチ外で選手を引っ張っていってくれました。この3点に尽きますね。
――F2のMVPに選出された石関選手の活躍は大きかったですね。Fリーグに風を吹かせることができましたね。
柄沢 開幕前のプレスカンファレンスの時に、キャプテンの原山英之が「長野から新しい風を吹かせたい」と言っていましたが、本当にこういう形になって…。まだ理事会で承認されない限りは昇格ということはないのですが、それでも、現場としての結果として、本当に新しい風を吹かせることができたと思います。それはすごく嬉しいなと素直に思っています。
――理事会の承認で、何か引っかかりそうな項目はあるのですか? アリーナのキャパシティは問題ありませんよね。
柄沢 問題ないですね。ただ、アリーナはバスケットのプロチームのウォーリアさんがいて、彼らが長野市に入ることになると思うんです。その時に、ホワイトリングを確保できるのか。こういう形になったので、クラブも急いで確認はすると思います。
――それ以外は大丈夫そうですか?
柄沢 そうですね。
――昇格したら楽しみですね。
柄沢 そう言ってもらえると嬉しいですね。2部制になって初年度で、本当に新しい風というか、自分たちが上がることで、またFリーグの13年目で何か違う景色が見えてくれば嬉しいなと思います。
――F1を戦ってきた浜松と戦ったなかで、戦力の差はどれくらい感じましたか? フィジカルの強度とかは全く違うと感じていました。
柄沢 それは間違いないと思います。本当に昨日と今日は、ある程度、トーナメントだったというか1回1回の勝負だったので、初日はどう入ればいいかがポイントでした。でも、これが2巡、3巡するリーグ戦となったり、私たちの練習環境であったり、もちろん選手の質の部分であったりも、いろいろな部分を整備していかないと、13年目のF1と、来シーズンで2年目のF2では、力の差は明らかです。まだ私たちのベースは北信越の選手がベースになっていて、プラス石関と伊藤広樹がいたのですが、新しく選手を獲得して、新しくチームをつくっていく。その繰り返しがあって、3年、4年、5年を過ごして、なんとか定着できるのかなと思います。
――選手補強もこれからですし、上がれるかどうかでとれる選手も変わりそうですね。
柄沢 そうですね。そういう部分でも勝ったとは言いながらも、まだまだかなと思います。
――次は全日本選手権もあり、そこでもチームを試せますよね。
柄沢 そうですね。嬉しいですね。今日、出場させられなかった選手も何人かいます。彼らも喜んで、涙を流してくれました。それでもどこかで悔しさを見せてくれていました。すみだバッファローズさんは、昨年ベスト8に進出していますし、育成リーグで育成してきているので、本当に初戦でF2チャンピオンになったなかで、自分たちにプレッシャーをかけて、初戦を勝って、浦安さんに胸を借りて、ぜひ東京でまたF2の王者とF1の王者でどれだけできるかを試せたらと思っています。
――長野のフットサルの盛り上がりはいかがですか?サッカーの松本山雅が非常に盛り上がっています。ああいう盛り上がりはフットサルでも期待できそうですか?
柄沢 おかげさまで昨年12月9日に長野市で3000人デーというのを打ってくれました。そこで、2,150人の動員ができて、これがF2で最多のお客さんでした。そのあとの1月14日の最終節の柏戦でも、SNSだけでの発信でしたが1500人に入っていただきました。ただ企画だけから、徐々にボアルースやフットサルを見てくれていると思っています。今回、浜松さんにも勝たせてもらったので、どれだけ選手権に勝てるかで、もっともっとサポーターに盛り上がってもらいたいと思います。
――今日の試合は駒沢にもファン・サポーターが来てくれていましたか?
柄沢 そうですね。おかげさまで、かなりの人数のスポンサー企業のみなさん、スクール生の保護者、あと選手の家族ともども、みんなで応援してくれました。今日の舞台を見てもらって、口伝えなどで、また見ていただけて、見守っていただけたら嬉しいですね。
――入れ替え戦で勝つ瞬間を見た人たちは、愛着も出るでしょうしね。
柄沢 本当ですね。緊張感があるなかで、ああやって応援に来てもらって、それで勝たせてもらって、選手たちもよく頑張ってくれたと思います。
――ここからF1で戦える戦力を整えるのも大変かと思いますが、楽しみにしています。
柄沢 頑張りたいと思いますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。
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