【F2】横浜に現役Jリーガーが加入! J3福島MF橋本裕貴がFリーガーに転身!! 「Y.S.C.C.横浜、初の日本代表選手が今の目標です」

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Fリーグ・ディビジョン2のY.S.C.C.横浜は8日、Jリーグ・ディビジョン3の福島ユナイテッドFCで活躍していたMF橋本裕貴の加入を発表した。

橋本は桐光学園高在学中に出場した第91回全国高校サッカー選手権大会で活躍。「桐光のディ・マリア」と呼ばれた左利きのテクニシャンだ。桐光学園卒業後、中京大で10番を背負い、卒業後にはJ3の福島ユナイテッドFCに加入していた。昨季限りで福島を退団した橋本は、J3のY.S.C.C.横浜のセレクションを受けていたところ、F2の横浜の渡邉瞬GMに声をかけられ、Fリーガー転身を決めたという。

JリーグからFリーグに戦いの舞台を移す橋本にインタビューを行った。

――Jリーグの選手がFリーグでプレーするようになるのは久しぶりですが、フットサルをやろうと思ったきっかけを聞かせてください。

橋本 最後にフットサルをしたのは、高校3年生の時ですね。高校サッカー選手権が終わって一段落した時に、中学時代の同級生たちと大会に出たのが最後です。中学の時にフットサルをやったことがありましたし、当時も「サッカーよりフットサルの方が合っているのかな」と思ったのですが、その後もサッカーを続けていきました。サッカーでは足元が得意な方なので、自分の良さを出せるかなと思い、フットサルに挑戦しようと思いました。

――最初にJリーグのY.S.C.C.横浜のセレクションを受けていたと聞きました。

橋本 はい。そこで横浜の渡邉瞬GMに「フットサルをやってみないか」と誘われたんです。ほかにもサッカーのクラブからもオファーをいただいたのですが、口説かれましたね(笑)。

――条件的にはサッカーチームの方が良かったのではありませんか?
橋本 金銭面や環境は、全然サッカーの方が良かったのですが、サッカーの地域リーグよりも、Fリーグっていう舞台で自分の力を試したいという気持ちが強くなりました。

――実際にFリーグの試合ってどれくらい見たことがありますか?
橋本 僕の実家は相模原なのですが、一度だけ町田の試合を見たことがあるんです。横浜の公式戦は、全日本フットサル選手権で見たのが初めてでした。これは試合を見てというよりも、実際に練習に参加してプレーした印象なのですが、サッカーとは全然違いますよね。違うスポーツくらいの感じですよね。

――よくバスケットボールに近いといわれます。
橋本 そうですよね。動き方はバスケットボールに近いのかなと思いますが、サッカーと似たところもあって、サッカー選手にしかできないような動きを僕ができたらなと思います。

――よくサッカー選手がフットサルをプレーした時、フットサル選手からは「止める・蹴るの技術が違う」という話が出てきます。他にも、橋本選手のなかで、「こういう特徴が活かせそうだな」と感じているものはありますか?
橋本 左利きなので、みんな「左利きは貴重だ」って言ってくれますね。

――サッカーよりも、すごく言われるんじゃないですか?
橋本 そうなんですよね。サッカーでは、割と左利きって、ゴロゴロいたりするので(笑)。自分はドリブルが得意なので、あとは左足のシュートであったり、パスであったり、攻撃のところで違いを出したいですね。中学の時は、右足の練習もしていたので、他の左利きの選手よりは右足が蹴られると思います。だから、左を切られた時も、右で行けるよというのを見せられたらと思います。

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――フットサルのポジション名は、もう覚えましたか?
橋本 アラとかですよね? 一応、覚えました。

――ポジションはどこになりますか?
橋本 アラですね。多分。

――横浜には同じアラに、FP稲葉洸太郎という日本代表だった名アラがいます。彼もドリブラーですし、彼から学ぶことが多そうですね。
橋本 練習から常に僕に教えてくれていますし、僕も結構、聞きに行っています。分からないことがあったら、洸太郎さんに聞きに行っていろいろアドバイスもらっています。「こうした方がいいですか?」とか、積極的に聞きに行っています。来シーズンのカップ戦であったり、開幕戦に間に合わせないといけないので、積極的に聞きに行っています。

――サッカーではMFだったんですよね? 守備も大丈夫そうですか?
橋本 はい。Jリーグでケガも多かったのですが、3試合に出て、2試合でイエローをもらっているんです。球際に厳しくいくタイプなので大丈夫じゃないかなと思います。楽しいですね、フットサル。ただ、サッカーと全然違うんですよね。

――フットサルの練習は、いつ頃から参加されているんですか?
橋本 1カ月前くらいからですね。

――結構、すでにやっているんですね。
橋本 はい。1回、練習試合にも出場しました。でも、選手権が近かったので、あまり邪魔できないなと感じながらやっていました。

――ちょうどいろいろな違いが見えてきて、頭が混乱する時期ではないですか?
橋本 でも、この1カ月、練習に参加してみて自分のためになりました。サッカーにも活かせそうだなと思うようなことも結構ありますよね。フットサルはこういうことしていいんだ。サッカーではないな。サッカーでもやったらできそうだなって感じますね。だから、逆にフットサル選手がサッカーをやったら、どうなるんだろうと思いますね。

――常にフルパワーで動いちゃうんで、すぐバテちゃいます(笑)。
橋本 (笑)。でも、僕もフットサルの力の配分の感覚がつかめていないですよね。みんなに聞くと「抜きどころがあるから、うまくいけば持つよ」って言われるのですが、抜きどころがわからなくて。全部、一生懸命にやりすぎて、めちゃくちゃバテバテになっています。

――120%を出してしまい、1分間くらいで疲れるっていうやつですね。
橋本 そうです(苦笑)。まだ全然、わからないことだらけですが、少し慣れてきたこともありますし、この1カ月は大きかったです。

――前田監督は、どんな監督ですか?
橋本 サッカーだと、監督と選手の距離って遠いんですよね。でも、前田さんは選手と近いというか、意見も言いやすいので、すごくやりやすいです。全然、僕は選手との距離が近い方がやりやすいです。

――フットサルは、監督と一緒に作り上げていく感じがサッカーよりあると思います。
橋本 そうですね。そっちの方がチームの雰囲気もいいし、強くなると思うので、良い監督だなと思っています。

――今後、フットサル選手として成し遂げたいことはありますか?
橋本 最低でも来シーズンはF2で優勝して、F1に昇格することは成し遂げたいです。

――F2は14試合しかなくて、ちょっと試合数が少ないですからね。
橋本 はい。だから全勝くらいする勢いで優勝して、F1に上がりたいです。僕自身も、正直、サッカーをやっていると日本代表は難しそうだったのですが、Y.S.C.C.横浜はこれからのチームですし、Fリーグのクラブですし、将来的にはフットサル日本代表も狙いたいと思います。

――そこを狙わないと、Jリーガーを辞めてまでフットサルに転身する意味がありませんよね。
橋本 はい。将来的にというより、すぐにでも日本代表に選ばれるように、そこを目指して頑張っていきたいです。Y.S.C.C.横浜、初の日本代表選手っていうのが、今、僕が個人的に掲げている目標です。これまでにもJリーグからFリーグに来た選手で、日本代表に入った選手がいたと聞いているので、僕もその人たちと同じように、代表に入れるように頑張ります。

――最後に意気込みとサポーターへのメッセージをお願いします。
橋本 Jリーグから、Fリーグに挑戦するということで、多少は苦労する部分もあると思いますが、まずはチームのことを第一に考え、F1に昇格して、F1でも良い成績を残せればなと思います。また、僕自身も個人的にも結果を出して、チームに貢献できるように頑張りたいと思っているので、応援よろしくお願いします。