21節を終えて勝ち点54を稼ぎ、プレミアリーグの首位に立つリバプール。49得点10失点と、攻守のバランスの良さは欧州全体で見てもトップクラスだ。今回は、好調リバプールの中でも特に存在感を示している、5人の選手とその要素をご紹介する。
サラーの復活
昨シーズンの得点王は、今シーズンの序盤に苦しんでいた。それでもユルゲン・クロップは彼を起用し続けた。サラーはその期待に見事にこたえている。凄まじい勢いでゴール数を伸ばし、現在13得点。14ゴールで首位に立つハリー・ケインとピエール=エメリク・オーバメヤンに次ぐ数字だ。自信を取り戻したサラーは恐ろしい。また、選手としてのプレーの幅も増えており、9番としてのポストプレーやあらゆる角度からリオネル・メッシのようにボールを引き出すプレーも見せている。
世界レベルのロバートソン
リバプールが昨夏の移籍市場で左サイドバックの補強に資金を投入しなかったことはサポーターを不安にさせた。しかし、アンドリュー・ロバートソンがそれを払しょくしている。彼のパフォーマンスは今シーズンの左サイドバックの中でも1、2を争うレベルと言えるだろう。効果的なポジション取りで相手にボールの取りどころを絞らせず、同時にスペースも生み出している。
シャチリというオプション
昨夏に1350万ポンド(約18億6000万円)の移籍金で加入したジェルダン・シャチリ。彼の活躍を見る限り、破格だったと言えるだろう。モハメド・サラーのバックアッパーとしてだけではなく、サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノの3人と共存できることも証明している。特にフィルミーノとの連携は抜群で、彼らのポジションチェンジは相手のディフェンス陣に混乱をもたらしている。また、相手がリバプールの中盤に1対1を作り出して勝負を仕掛けてきても、シャチリがドリブルでかわすことで大きな余裕を生み出すことが可能となった。9試合で6ゴール、2アシストと数字面も申し分ない。
超人アリソン
アリソン・ベッカーという世界的GKの存在により、リバプールの失点はいくつ減っただろうか。リバプールのサポーターはかつてない安心感を覚えているはずだ。彼の11人目のフィールドプレーヤーとしての才能も素晴らしい。ビルドアップはかつてないほどスムーズになった。また、チャンピオンズリーグ(CL)ナポリ戦のように、自身のパントキックから決定的なチャンスを演出することもできる。相手にとって凶悪なGKだ。
ファン・ダイクのリーダーシップ
昨冬にリバプールにやってきたフィルジル・ファン・ダイク。彼はすでに、チームで最も欠かせない選手となっている。速さ、高さ、強さを兼ね備えカバーリングもうまい。最低限以上の足元の技術も有しながら、チームのためにゴールを生み出すこともできる。最終ラインのリーダーとして、リバプールに安定感を与えている。
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