あの長谷部誠の元指導者の名前も！ 中国クラブでの監督経験を持つ指揮官8選

かつてユベントスやイタリア代表を率いて多くのタイトル獲得を成し遂げたマルチェロ・リッピ監督は現在中国代表指揮官を務めているが、来年1月に契約満了を迎えることもあり、監督業から身を引く可能性が伝えられている。そこで今回はかつて中国クラブを率いた経験のある監督の一部を紹介する。

ファビオ・カペッロ

中国での指揮クラブ：江蘇蘇寧（2017年6月～2018年3月）

過去指導クラブ：ミラン、レアル・マドリード、ローマ、ユベントス、イングランド代表、ロシア代表
獲得タイトル：セリエA（7回）、リーガ（2回）、チャンピオンズリーグ 他

カペッロ監督は「優勝請負人」として確固たる地位を築いた名将だ。90年代にミランで黄金時代を築き上げ、以後レアル・マドリー、ローマ、ユベントスでリーグ優勝を成し遂げた。

フェリックス・マガト

中国での指揮クラブ：山東魯能（2016年6月～2017年11月）

過去指導クラブ：バイエルン・ミュンヘン、ボルフスブルク、シャルケ 他
獲得タイトル：ブンデスリーガ（3回）、DFBポカール（2回） 他

マガト監督は鬼軍曹として有名だが、ボルフスブルクを優勝に導いた名将でもある。日本代表MF長谷部誠も所属したボルフスブルクを2008/2009シーズンにブンデスリーガ優勝に導いた。その後もシャルケでチャンピオンズリーグ（CL）ベスト4進出を果たすなど、好成績を残している。

ルイス・フェリペ・スコラーリ

中国での指揮クラブ：広州恒大（2015年4月～2017年11月）

過去指導クラブ：ジュビロ磐田、ブラジル代表、チェルシー 他
獲得タイトル：ワールドカップ 他

かつてジュビロ磐田でも指揮をとったことがあるスコラーリ監督は、2002年日韓ワールドカップでブラジル代表を優勝に導いた。さらには2004年にはポルトガル代表を率いてEURO準優勝に導いている。2015年より広州恒大の指揮官に就任した同監督は2015年にAFCチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げている。

ロガー・シュミット

中国での指揮クラブ：北京国安（2017年7月～）

過去指導クラブ：レッドブル・ザルツブルク、バイエル・レバークーゼン 他
獲得タイトル：オーストリア・ブンデスリーガ、オーストリア・カップ 他

選手としてプロキャリアを持っていないシュミット監督は、エンジニアの仕事を辞めて監督業に入門した異色の経歴の持ち主だ。レッドブル・ザルツブルクでヨーロッパリーグ10連勝を成し遂げ、プレシーズンマッチでジョゼップ・グアルディオラ監督率いるバイエルン・ミュンヘン相手に完勝したことで話題を呼んだ。理論的な攻撃的サッカーが高く評価されている。

ファビオ・カンナバーロ

中国での指揮クラブ：天津権健（2016年6月～2017年11月）　広州恒大（2014年11月～2015年6月）（2017年11月～）

過去指導クラブ：広州恒大、アル・ナスル、天津権健 他
獲得タイトル：中国サッカー・甲級リーグ 他

イタリア代表の伝説ファビオ・カンナバーロ監督は恩師マルチェロ・リッピ監督に従事して監督業をスタートした。リッピ監督の後を継ぐ形で広州恒大で監督デビューを果たすと、その後アル・ナスルを経て現在天津権健の指揮を取っている。昨季は天津権健を中国サッカー・甲級リーグ（中国2部）優勝に導き中国スーパーリーグ参戦を果たしている。

マヌエル・ペレグリーニ

中国での指揮クラブ：河北華夏（2016年8月～2018年5月）

過去指導クラブ：マンチェスター・シティ、ビジャレアル、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム・ユナイテッド 他
獲得タイトル：プレミアリーグ、リーグカップ 他

チリの魔術師ことペレグリーニ監督は2016年より中国スーパーリーグに参戦している。同指揮官は魅力的な攻撃的サッカーで知られており、とりわけビジャレアルでチャンピオンズリーグ準決勝に進出したことが高い評価を受けた。その後、レアル・マドリードとマラガを経由して2013年にマンチェスター・シティ監督に就任すると、プレミアリーグ優勝を成し遂げている。この夏よりプレミアリーグの舞台へ戻っている。

アンドレ・ビラス・ボアス

中国での指揮クラブ：上海上港（2016年11月～2017年11月）

過去指導クラブ：ポルト、チェルシー、トッテナム、ゼニト 他
獲得タイトル：スーペル・リーガ、ヨーロッパリーグ、ロシア・プレミアリーグ 他

欧州サッカーきっての青年監督は上海上港で指揮経験を持つ。わずか16歳からクラブスタッフ業をスタートしたビラス・ボアスはポルト、チェルシー、インテルでジョゼ・モウリーニョ監督のアシスタントを務めた。その後、自身の監督キャリアをスタートさせ、ポルトでヨーロッパリーグとリーグ優勝を成し遂げた。近年はゼニトをリーグ優勝に導き、2016年より上海上港を率いている。

ドラガン・ストイコビッチ

中国での指揮クラブ：広州富力（2015年8月～）

過去指導クラブ：名古屋グランパスエイト
獲得タイトル：J1リーグ、FUJI XEROX SUPER CUP

Jリーグ歴代屈指のレジェンドであるドラガン・ストイコビッチ氏は2015年より広州富力を率いている。現役時代はレッドスターやマルセイユ、名古屋グランパスでプレーし、2008年より名古屋の監督に就任。2010年にチームをJ1リーグ優勝に導いている。