大会:ロシアワールドカップ
カード:アルゼンチン対クロアチア
スコア:0-3
アルゼンチン担当:菊池大将(@yukkenokonoko)
クロアチア担当:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
アルゼンチンMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
アルゼンチンTHW(ザ・ハード・ワーカー):リオネル・メッシ
メッシよりも実績のない選手が走らない中、危険を感じた際にはしっかりと守備を行い、1人で攻撃につなげる場面も。試合終了後はチームメイトに対して文句を1つも言わず、ロッカールームへといち早く消えていった。
アルゼンチンMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):エンソ・ペレス
恐らく中盤を潰して制するというプランの中で、潰し屋として期待されていたが中途半端に終わってしまった。潰し切れるわけでもなく、落ち着きを持っていたわけでもなく中盤を支配される大きな要因となった。
クロアチアMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ルカ・モドリッチ
アルゼンチン代表の心を折る2点目を突き刺した。中盤を完全に支配し、守備でも献身的に自分のゾーンでの仕事を怠らなかった。彼の右足は今日もピッチに魔法をかけた。
クロアチアTHW(ザ・ハード・ワーカー):デヤン・ロブレン
印象的なパフォーマンスを見せたロブレン。重要なシュートブロックを記録するだけでなく、空中戦でも強さを発揮し、中央を締めてクリーンシート達成に貢献した。アグエロもイグアインも相手にしなかった。
クロアチアMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象者なし
アルゼンチン監督:ホルヘ・サンパオリ
恐らくクロアチアがナイジェリア戦のように4-4-2で来ると踏んで3バックを採用。モドリッチとラキティッチを潰すために、潰しやタイプのマスチェラーノとペレスを起用したが、ブロゾビッチの起用は予想外だっただろう。逃げ道ができたことでプレスの効果は薄れた。それでももう少し激しく行くべきだっただろう。ビリアとバネガを起用し、クオリティで上回るという手立てもあったはずだ。1失点目は予想外だったが、交代策に焦りが見え過ぎた。この采配では決勝トーナメントに上がっても優勝は難しいだろう。
クロアチア監督:ズラトコ・ダリッチ
初戦に採用した4-4-2ではなく4-1-4-1を選択し、そしてそれが大成功を収めた。マスチェラーノとペレスを中盤に起用して、ラキティッチとモドリッチを“破壊”しようと試みたアルゼンチンに対して、ブロゾビッチをアンカーで起用することでパスの逃げ道を作り、守備面でも4-1-4のコンパクトなブロックを形成して、バイタルエリアでメッシに自由を与えなかった。強靭なフィジカルを有する選手を前線に配置し、前がかりになるアルゼンチンをロングカウンターで仕留めた。ゲームを作れないCMを起用した相手に対してバイタルエリアを埋め、アグエロには両CBが自由を与えないことで、メッシを戦術的に試合から追い出し完全に封じ込めることに成功した。
主審:ラフシャン・イルマトフ
興奮気味な選手をなだめ、荒れた試合にしては少ないカード数で試合をコントロールした。目立ったミスもなく、間違いなくアジアを代表する審判の1人だ。
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