ガビの後継者候補ロドリ。若きミッドフィールダーの未来とは

著者：ユアン・マクティアー（翻訳者：土屋一平）

　ガビはアトレティコ・マドリードのレジェンドだ。彼はチームのキャプテンでありリーダーで、ディフェンシブ・ミッドフィールダーの主力だ。しかし彼は34歳でもあり、ロス・ロヒブランコス（アトレティコの愛称）は数ヶ月にわたって、彼の代役を探してきた。そして彼らはロドリ・エルナンデスを見つけた。彼は次の夏にクラブに加入することになる。

　マドリード出身のロドリは、実はアトレティコのユースチーム出身だ。しかし彼は2013年17歳の時に、身体の線が細いという理由で上のカテゴリーに上がることができず、ビジャレアルに移籍することになった。アトレティコにとってそれは大きな失敗だった。彼は今身長190cm、体重85kgに成長し、相手選手のチャレンジを軽く跳ね返すだけの強さを身につけた。アトレティコはロドリを首都に連れ戻すために、イエローサブマリン（ビジャレアルの愛称）に2000万ユーロ（約26億円）にプラスしてボーナスを支払わなければいけなかった。ガビの年齢と、もうひとりの将来有望な選手であるトーマス・パーテイの不安定さを考えれば、彼らにとって最も重要なことは、ロドリを獲得することだった。

　ガビが自身を証明するために、レアル・サラゴサに移籍しなければいけなかったように、ロドリは彼が何をできるのかをスペインの東海岸で見せつけ、まだ21歳にもかかわらずビジャレアルで最も重要な選手のひとりになった。

　しかし、彼がアトレティコでディフェンシブ・ミッドフィールダーとして、ガビの後継者を長年務めるとしても、彼のスタイルはセルヒオ・ブスケツにより似ている。スペインのメディアがブスケツとの比較を行い、ロドリはいずれ代表チームでのナンバー5の役割を引き継ぐだろうとした。