代表チーム イングランド代表

最近8戦負けなしイングランド代表。オランダ代表、イタリア代表戦で見えた5つのポイント

好調が続くイングランド代表は24日にアムステルダムでオランダ代表相手に1-0で勝利、28日にロンドンでイタリア代表と1-1で引き分けた。今回はこの2試合から見えたイングランド代表の重要ポイントを5つ解説する。

ハリー・ケインの代役

彼の穴を埋められる選手はいない。しかし、今回の2試合では2トップのシステムを使うことでケインの不在をカバーした。スターリングとコンビを組んだのは、オランダ代表戦ではマーカス・ラッシュフォード、イタリア代表戦ではジェイミー・バーディだった。

バーディはこの試合で得点を決め、ドイツ代表、スペイン代表、オランダ代表、イタリア代表から得点を決めたことに。代表で21試合しか出場していないことを考えれば、彼の勝負強さは武器になるはずだ。

スターリングの存在感

この2試合で2トップの一角を務めたラヒーム・スターリング。所属するマンチェスター・シティでは、どちらかといえばフィニッシャーとして活躍している彼だが、代表ではチャンスメイカーとしての才能をいかんなく発揮している。

シティでも、スタートポジションこそウィングだが、試合中にセンターフォワードの選手とポジションチェンジして、中央でプレーすることも頻繁にある。スムーズにこの役割をこなしていた。バーディともラッシュフォードとも共存できる、チームにとって不可欠な存在だ。

3センターバックの人選

ケインを怪我で失ってから、3センターバックシステムの使用頻度が上がったイングランド代表。中央はジョン・ストーンズで決まりだろう。イタリア戦では危ないミスがあったものの、センターバック陣の中で最も能力が高い選手だ。

今回右側に配置されたのはカイル・ウォーカー。ウィングバックの方が本人はやりやすいかもしれないが、全く違和感のないパフォーマンスだった。

悩むのは左側の人選だ。軽い負傷で済んだものの、オランダ戦で先発したジョー・ゴメスが10分でハリー・マグワイアと交代。イタリア戦ではジェームス・ターコウスキーが代表デビューを飾った。ガリー・ケーヒルという選択肢もあるが、この2試合を観る限りマグワイアが先発に最も近いだろう。

キャプテン

負傷するまでは、ケインが務めていたキャプテン。オランダ戦では、この2連戦のチームキャプテンに任命されたジョーダン・ヘンダーソンが、彼が先発を外れたイタリア戦ではエリック・ダイアーがキャプテンマークを巻いた。

もしもケインがワールドカップに間に合わないようなことがあれば、スリーライオンズのキャプテンを務めるのは、この二人のどちらかになるだろう。ジョー・ハートとケーヒルも、パーソナリティと経験を考えれば候補に入る選手だが、今シーズンは二人とも低調であり、サウスゲート監督も起用を控えている。

サウスゲートのプラン

4-2-3-1をベースに、3-4-3を織り交ぜながらワールドカップ予選を戦ったサウスゲート監督。しかしエースケインが負傷してからは3-1-4-2一本に絞っている。これには、イングランド代表に選ばれている多くの選手が所属するトッテナム・ホットスパーが、今シーズンから3センターバックシステムを多用するようになったことも影響しているはずだ。

イタリア戦でストーンズに替えてダイアーを投入した後も、3センターバックのままプレーしたことを考えれば、このシステムがチームのベースになるはずだ。そういった中で今回、2トップである程度結果を残せたことは収穫だった。得点こそ2試合ともに1得点ずつしか記録できなかったが、問題なく機能していた。

落とし穴になりかねないのが守備面だ。2試合で1失点、もう少しレンジを広げれば、このシステムで戦った4試合(ドイツ、ブラジル、オランダ、イタリア)で1失点のみ。それもPKによるものだ。強豪相手にこの結果は素晴らしいのだが、枠内にシュートを打たせすぎていることは看過できない。本大会で急に失点が多くなる可能性は十分にある。


イングランドのキャプテンは誰が務めるべき?

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