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フェイエノールト上田綺世がレンタル移籍か!新天地候補は?

上田綺世 写真:Getty Images

 9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選にむけての日本代表に招集されたFW上田綺世には、今季もオランダ1部フェイエノールトで控え要因に。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの残留により、現地ではレンタル移籍の可能性が指摘されている。

 鹿島アントラーズやベルギー1部サークル・ブルッヘで活躍していた同選手は、昨年8月にフェイエノールトへ加入も、2023/24シーズンは1年通じてヒメネスの控えに。それでもシーズン終盤には3試合つづけてゴールを挙げ、5月のクラブ月間MVPに選出されるなど、本来のパフォーマンスを発揮していた。

 今季も8月5日開催のオランダスーパーカップでも、途中出場で1アシストをマークした上田だが、リーグ戦ではここまで全3試合で途中出場と、序列アップの兆しは見られない。

 フェイエノールトのFW陣では、ヒメネスにノッティンガム・フォレスト移籍の可能性が取り沙汰されていたものの、残留が決定的に。MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)フィラデルフィア・ユニオンからアルゼンチン人FWフリアン・カランサが加入している。オランダメディア『Voetbal』が8月7日に「ストライカー3人は多すぎる。1人を放出する必要がある」と見解を示していただけに、ヒメネスの去就が上田に影響を与える可能性は以前から指摘されていた。

 そんななか、オランダ代表OBで評論家のレネ・ファン・デル・ハイプ氏は、フェイエノールトに上田の放出を推奨。8月末放送のポッドキャスト番組『KieftJansenEgmondGijp』に出演した際、以下のように語っている。

 「ストライカーにとって、まわりから信頼を得ることは非常に重要だが、今は誰もがあの日本人を責めている。ヒメネスが残留することにより、上田は2年目もベンチを温めることになる。2人目のストライカーがいなくなるから、フェイエノールトはそんなことをしないと思うが、今のうちに彼をレンタル移籍させておいた方がいい。ヘディングができるのか、強烈なシュートを放つことができるのか、私には彼の良さが分からないね」

 なお、イングランドなど欧州主要リーグの移籍ウィンドウは8月30日で閉鎖。ベルギーをはじめ一部では9月以降も開いている。フェイエノールトが上田の放出を検討するのか注目が集まる。