
契約書へのサインが終わり、2150万ユーロ(約29億円)でマヌエル・アカンジのバーゼルからボルシア・ドルトムントへの移籍が完了した。この身長187cm、体重85kgの22歳のスイス人センターバックはどんな選手なのだろうか。まずは彼の経歴、そしてワールドカップ予選とチャンピオンズリーグの動画からスキルの分析を行い、最後にドルトムントでの役割について見てみよう。
バックグラウンド
ナイジェリアにルーツを持つアカンジはスイスのヴィンタートゥール出身で、父親はアマチュアのサッカー選手だった。興味深いのは最初彼はサッカーよりも陸上競技に力を注いでおり、11歳の時には全国大会で優勝さえしていることだ。アカンジ本人によるとサッカーに集中し始めたのは13歳の時で、2007年にFCヴィンタートゥールに加入した。それでも、スイス代表スポンサーの金融機関『クレディ・スイス』とのインタビューでは以下のように語っている。「子供の頃は平均的な選手だったよ。大きな成功を収めるなんて想像していなかったね。ただ楽しむためにプレーしていたんだ。17歳の時に大きな成長期があって、それでパフォーマンスがすごく良くなった。そこでやっと自分にポテンシャルがあることに気付いたんだ。」
彗星のごとく現る
2012/13シーズンをヴィンタートゥールのU18チームで過ごした後、アカンジは翌シーズンにU21に昇格しスイス3部リーグで18試合に出場。その約半分で右サイドバックとしてプレーしている。2014年の春にはチャレンジリーグ(スイス2部)のトップチームで2試合に出場し、2014/15シーズンにはレギュラーとして33試合に出場した。そして彼のキャリアを大きく変えることになったのが、元ドルトムントのパウロ・ソウザが監督を務めていたバーゼルと対戦したスイスカップの一戦だ。この試合でハットトリックを決めたU21スイス代表のチームメートである相手FWブレール・エンボロを、アカンジは自身のキャリアの中で最もタフな対戦相手に挙げている。2人は親しい友人でもあり、エンボロは現在の所属先シャルケにアカンジを獲得するよう進言していたほどだ。
アカンジのキャリアにおいて最高の試合ではなかったものの、そのパフォーマンスを見たバーゼルは夏に70万ユーロ(約9500万円)でこの19歳を獲得した。当時バーゼルは前シーズンにヤン・ゾマー、セレイ・ディエ、バレンティン・シュトッカーの3人をブンデスリーガに放出した後の過渡期にあり、2015年の夏には更にファビアン・フライがマインツへ、ファビアン・シェアがホッフェンハイムへ移籍していた。37歳のワルテル・サムエル(元インテル、アルゼンチン代表の彼だ)に加えてマレク・スヒー(当時27歳、前シーズンにスパルタク・モスクワから250万ユーロで移籍)、オーデンセから150万ユーロで加入したダニエル・ヘーが在籍しており、アカンジの獲得は将来を見据えたものと考えられていた。
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