プレミアリーグの20チームが2023年夏の移籍マーケットで費やした金額は、23億6,000万ポンド(約4343億330万円)。過去最高を記録し、胸スポンサーの重要性に注目が集まっている。
ここでは、プレミアリーグにおける胸スポンサーの重要性と2022/23シーズンの胸スポンサー契約金ランキングを紹介しよう。スポンサーになる企業はどんな業種なのか。詳しく見ていこう。
プレミアリーグにおける胸スポンサーの重要性
プレミアリーグの高額な胸スポンサーに名乗りを上げる企業が多い理由、それはプレミアリーグの市場価値だ。市場価値46億8000万ユーロ(約7,300億円)とも言われる世界第2位のラ・リーガ(スペイン)を大きく突き放し、プレミアリーグは104億8000万ユーロ(約1.64兆円)と試算されている。
そんなプレミアリーグの胸スポンサーが求める効果が世界的認知度の拡大だ。プレミアリーグは世界200以上の国や地域で放送され、視聴者数は10億人を超える。さらに胸スポンサーにもなれば選手の記者会見やオフィシャルグッズなど、あらゆる側面でスポンサー名が露出する。
認知度と共に企業としての信頼性向上にも繋がる胸スポンサーは、企業のあらゆるメッセージを世界に伝える手段として非常に重要性の高い投資とも言えるだろう。
2022/23シーズンの胸スポンサー契約金ランキング
2022/23シーズンのプレミアリーグ胸スポンサー契約金ランキングは以下の通り。
1位:マンチェスター・シティ(エティハド航空)6,750万ポンド
アラブ首長国連邦(UAE)の投資会社に買収されて以降、マンチェスター・シティと5年以上パートナーシップを結んでいる胸スポンサーがエティハド航空だ。エティハド航空はアラブ首長国連邦の国営航空会社で世界的にも評価が高く、航空関連の格付け会社スカイトラックスの評価で5スターを受けている。
2位:リバプール(スタンダードチャータード)5,000万ポンド
スタンダードチャータードは、ロンドンに拠点を置く世界的銀行金融グループで、2023年時点で世界第5位の超メガバンクでもある。アジア・アフリカ・中東で150年以上の歴史があり、国内では2016年から日本法人が設立された。
3位:マンチェスター・ユナイテッド(チームビューワー)4,750万ポンド
チームビューワーは、世界NO1の利用者数を誇るリモートアクセスソリューションを提供するドイツの企業で、オンライン会議やウェブセミナーのソフトウェアを取り扱っています。コロナ禍の世界的なリモートワークが大幅収益アップに繋がり、2021/22シーズンから胸スポンサーになったと考えらる。
4位:トッテナム・ホットスパー(AIAグループ)4,000万ポンド
AIAグループは香港に本社を置き、アジア・オセアニア地域を中心にサービスを提供する生命保険の会社だ。2014/15シーズンからトッテナム・ホットスパーの胸スポンサーとなり、2026/27シーズンまでの契約となっている。
5位:チェルシー(スリー)4,000万ポンド
スリーはイギリスの大手通信会社で、格安のプリペイド携帯やSIMカードを販売している。しかし2022/23シーズンで契約満了となり、2023/24シーズンのチェルシーの胸スポンサーは現時点で未定だ。
6位〜10位
- アーセナル(エミレーツ航空)
- ウェストハム・ユナイテッド(ベットウェイ)
- エバートン(ステーク)
- ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン(アメリカン・エキスプレス)
- アストン・ビラ(カズー)
6位~10位にはベットウェイやステークなど、ブックメーカーが目立つ。さらにアストン・ビラは2023/24シーズンからアジアで人気のブックメーカー「BK8」に胸スポンサーが変更になる。世界最高峰のプレミアリーグだからこそ、スポーツベッティングのサービスを提供するブックメーカーが積極的に胸スポンサーへの名乗りを上げていることがわかる。
まとめ
プレミアリーグの胸スポンサーについて紹介したが、多くの方がその広告費用に驚かれたことだろう。プレミアリーグは世界中に多くの視聴者を持つため、胸スポンサーは世界的な認知度向上の効果的な手段と言える。次シーズンの胸スポンサーがどの企業になるのか目が離せない。
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