2023シーズン明治安田生命J1リーグは第5節まで終え、3月の代表ウィークによる中断に入った。3月31日、4月1日に第6節から再開される。
J1の各クラブでは、今シーズンに向けて外国籍選手の移籍が例年ほど活発でなかったが、それでも早くもチームにフィットしすでに中心となっている選手は少なくない。ここでは2023シーズンから現チームに新たに加わり、早くも活躍をみせている5人のJ1外国籍選手を紹介する。
マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ)
ノルウェーから浦和レッズに加わった、総合力の高いセンターバック、DFマリウス・ホイブラーテン。DFに求められるプレーの安定感やカバーリングに加えてキックの精度が高く、総合能力の高い選手だ。第4節のヴィッセル神戸戦(1-0)ではMF大久保智明への美しいロングフィードで決勝点の起点に。短いパスも上手く、すでに攻守に貢献している。
初の海外移籍にも関わらず、またキャンプが始まったのち合流したにも関わらず、開幕戦からフルタイム出場を続ける、適応能力の高さも見逃せない。連携が深まってきたDFアレクサンダー・ショルツとのセンターバックコンビはJ1屈指の個々を誇り、破るのは容易ではない。
ネタ・ラヴィ(ガンバ大阪)
Jリーグ初のイスラエル人選手であるガンバ大阪のMFネタ・ラヴィ。早くも、能力の高さを発揮しつつある。開幕節の柏レイソル戦(2-2)は途中出場だったものの、それ以降の4試合は中盤の底で安定してボールを供給している。
第2節のサガン鳥栖戦(1-1)では攻撃参加からポスト直撃のシュートを放ち、第5節の北海道コンサドーレ札幌戦(2-2)ではDF半田陸への完璧なスルーパスで1点目をお膳立て。攻撃性能の高さも確かだ。G大阪は第5節まで終えて3分2敗と白星に恵まれていないが、結果がついてくるにつれてラヴィの評価はさらに上がることだろう。
キャスパー・ユンカー(名古屋グランパス)
第5節まで終え、ヴィッセル神戸に次ぐ2位につけている名古屋グランパス。近年、常に堅守を誇りながら優勝を逃し続けてきた最大の原因は得点力不足だ。長谷川健太監督体制1年目の昨2022シーズンも、失点数はリーグ1位タイながら得点数もワースト2位で、8位に甘んじていた。
この数年来の悩みを解決すべく白羽の矢が立ったのが、浦和レッズから期限付き移籍で加入したFWキャスパー・ユンカー。ただし、浦和時代のユンカーは実力の高さは証明していたものの怪我が多く、諸刃の剣。名古屋は現時点でこの賭けに勝っており、ここまでユンカーは全試合にスタメン出場して2得点を挙げている。
開幕節の横浜FC戦(1-0)ではコーナーキックに反応して挨拶代わりのゴール。第4節の柏レイソル戦(3-0)ではこぼれ球を自力でゴールに結びつけ、いずれも決勝点を挙げている。柏戦では、冷静な持ち上がりからFW永井謙佑へのスルーパスでアシストも記録。2021年のノルウェーリーグで得点王に輝いた万能型ストライカーが、ついに真価を発揮しつつある。
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