弁護士法人中央法律事務所は15日、かつて明治安田生命J2リーグ・栃木SCでプレーしていた入江利和氏の強制わいせつ被疑事件について不起訴処分となるまでの経緯を説明している。
弁護士法人中央法律事務所に所属する小沼正毅弁護士は、公式ホームページを通じて「当事務所で弁護人を務めておりました入江利和氏の強制わいせつ被疑事件について、令和5年3月10日付で正式に不起訴処分になりました」
「既にメディアでの不起訴処分報道がありましたが、一部メディアから逮捕時に実名報道をされ、不起訴処分時の報道には実名での報道がなされなかったこともあり、本件の経緯について入江氏本人と協議の上、説明をすることに致しました」と、説明するに至った理由を明らかにしている。
その上で「入江氏は令和5年1月23日に強制わいせつの容疑で逮捕されましたが、当初から入江氏は事件を否認しておりました。入江氏の身柄拘束は、処分保留で釈放された令和5年2月10日まで続きましたが、それまで一貫して容疑を否認しておりました。その後、令和5年3月10日付けで正式に本件は不起訴処分となりました」
「入江氏は、当初から事件を否認し続けており、当然不起訴の処分は示談などによるものではありません」
「報道によれば、検察は不起訴の理由を明らかにしていないとされておりますが、強制捜査を行う権限を有する捜査機関が捜査を尽くし、入江氏の長期間の身柄拘束を行い、十分な取り調べを行った結果、入江氏に対する被疑事実を立証するだけの十分な証拠がなく、不起訴に至ったものであり、入江氏の主張が認められたものと考えております」と、逮捕から不起訴処分に至るまでの過程を説明。
「本件は警察からの任意の事情聴取に応じて出頭した際、そのまま逮捕された事案であり、そもそも入江氏に罪証隠滅や逃亡のおそれはなく、逮捕勾留の必要のない事案であったと考えております。入江氏が元プロサッカー選手であり、逮捕の際に一部実名報道をされていることを考慮し、本件について誤った認識を持たれないよう、経緯を簡略に説明させていただきました」としている。
なお入江氏は2008年、栃木SCに入団。栃木SCに4シーズン在籍した後は、ラトビアやポーランド国内でプレーしていた。
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