Jリーグ ヴィッセル神戸

「天皇杯捨てたか」神戸の鹿島戦スタメンが物議!J1残留優先鮮明に

吉田孝行監督 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸は今月7日、天皇杯準々決勝・鹿島アントラーズ戦に臨む。その鹿島アントラーズ戦のスタメンが公式発表されたが、控えメンバー中心の構成でありJ1残留を優先したことにSNSでは疑問の声が沸き起こっている。

 ヴィッセル神戸は今季序盤からリーグ戦で黒星が先行。すでに2度の監督交代を行うなど混迷を極める中、J1リーグでは残り8試合の時点でJ2自動降格圏の17位に沈んでいる。

 その中で迎える天皇杯準々決勝・鹿島アントラーズ戦では、コンディション不良の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(38)や日本代表FW大迫勇也(32)らがベンチ外に。他の主力選手では元日本代表MF山口蛍(31)がベンチスタートとなったものの、元日本代表DF酒井高徳(31)やブラジル人DFマテウス・トゥーレル(23)らもベンチ外となった。

 一方で元日本代表DF槙野智章(35)やFW藤本憲明(33)、それに昨年トップチーム昇格を果たしたばかりのDF尾崎優成(19)がスタメン入り。今月3日のJ1リーグ第28節・京都サンガ戦からの大幅なターンオーバーには「天皇杯捨てたか」、「本当に控えメンバーだ…」、「吉田孝行辞めろ」、「ACLで学んだことは何?」といったコメントが寄せられている。

 なおヴィッセル神戸は先月、AFCチャンピオンズリーグ1回戦・横浜F・マリノスでの勝利後に準々決勝・全北現代戦で先発メンバーを7名入れ替えたことで話題に。全北現代戦で敗れると、米メディア『ESPN』が「吉田孝行監督の不可解な決断を疑問視しなければならない。これだけ重要な試合で先発メンバーを大幅に変更したことは大きな驚きだった」

 「ヴィッセル神戸はACL敗退により、残留争いに全力を注ぐことができる。また天皇杯では準々決勝まで勝ち上がっており、タイトルを獲得する可能性がある」

 「しかし、決して成功したシーズンとはいえない。クラブ史上初のアジア王者の称号を手にする可能性があったからだ。ヴィッセル神戸の一貫性のなさは、最も都合の悪い時に再び表面に現れている」と、ヴィッセル神戸がJ1残留のためにACL優勝を諦めたと主張していた。