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浦和移籍報道にリンセン言及「カネの問題だけとは…」フェイエノールトに“置き土産”も

ブライアン・リンセン 写真:Getty Images

 フェイエノールト所属のオランダ人FWブライアン・リンセン(31)は明治安田生命J1リーグの浦和レッズ移籍が噂されている。その中、本人は今月11日開催のリーグ戦後に再び自身の去就に言及した。アメリカメディア『ESPN』が伝えている。

 同選手の去就については、オランダ紙『AD』が先月末に「浦和レッズが彼に関心を寄せている。フェイエノールトとの契約は2023年6月まで残っているが、日本のクラブは移籍金の支払いを望んでいる」と報道。選手本人が海外移籍に前向きであるほか、フェイエノールトが選手サイドに浦和レッズとの交渉を許可したと伝えられている。

 そんなリンセンは今月5日開催のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)準決勝2ndレグ・オリンピック・マルセイユ戦後、『ESPN』のインタビューで「(浦和レッズ移籍の噂を)否定はできない。何かが起こっていることは確かだ。実現するかどうかはまだ分からないけどね」とコメントを残していた。

 その中、同選手は今月11日のエールディビジ(オランダ1部)第33節・ゴー・アヘッド・イーグルス戦では先発出場すると、前半17分に先制ゴールをマーク。結局このゴールが決勝点となり、フェイエノールトは1-0と勝利。リーグ戦残り1試合の時点でリーグ3位で今季を終えることが確定し、来季はUECL予選3回戦から出場することになった。

 試合後、リンセンは再び浦和レッズ移籍の噂に関する質問を受けると「僕はいつも、できるだけ正直であろうとしている。もちろんすべては話せないけど、何かが起こっていることは確かだね。僕が彼らと話しているけど、実際に起こるかどうかは正直言って分からないよ」

 「次の行き先は近いところではないと分かっている。だから、全体像が100パーセント正しくなければいけないんだ。それに(移籍では)みんな給料のことだけを考えているが、(今回のケースについては)そうではない。カネの問題だけとは限らないんだ」とコメント。他クラブとの交渉が複雑なものになっていることをほのめかした。

 なお、フェイエノールトはUECLで決勝まで勝ち進んでおり、タイトルをかけて今月25日にローマと対戦する。リンセンはプロキャリアでの初タイトル獲得が目前となっているだけに「今はこの試合(UECL決勝戦)のことだけに集中している。一生に一度のことだし、心からそう思っているんだ」と語っている。