川崎フロンターレ所属のFWレアンドロ・ダミアン(32)をはじめ、明治安田生命Jリーグには毎年多くのブラジル人選手が新天地を求めてやって来る。そんなブラジル人選手にとって、日本はポルトガルに次いで世界有数の移籍先となっているようだ。
国際サッカー連盟(FIFA)の教育機関である『CIESフットボール・オブザーバトリー』は今月9日、2017年5月1日から今年5月1日にかけて、海外移籍したサッカー選手の数を国ごとにランキング形式で紹介。強豪国出身の選手の海外移籍先ランキングや、世界中の主な選手の流れをピックアップしている。
これによると、過去5年間で最も多く自国出身選手を国外クラブへ輩出した国は、FIFAランキング1位のブラジルであり、その数は「1219」とのこと。2位以下はフランス(978人)、アルゼンチン(815人)、イングランド(525人)、ドイツ(441人)となっている。
そしてブラジル人選手による自国クラブからの移籍先については、1219人中231人がポルトガル国内クラブへ移籍したのこと。このポルトガルに次いで日本が79人と2番目に大きな市場となっており、イタリア(50選手)、UAE(42人)、スペイン(40人)とつづいている。
さらに主な選手の移動ランキングでは、ブラジル国内クラブ所属のブラジル人選手がポルトガル国内クラブへ移籍するケースが231人で1位に。2位以下はイングランドからスコットランド(146人)、アルゼンチンからチリ(127人)、フランスからルクセンブルク(123人)、イングランドからウェールズ(112人)となっている。そしてブラジル国内クラブ所属のブラジル人選手がJリーグクラブへ移籍するケースは79人で11位にランクインしている。
Jリーグは20年以上にわたり成長を続けている。直近数年間では元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)のヴィッセル神戸移籍や、デンマーク人FWキャスパー・ユンカー(28)の浦和レッズ移籍をはじめ欧州色が強まっている。それでもジーコ氏やドゥンガ氏などJリーグの発展に寄与したブラジル人が多い事実が色褪せることはないだろう。
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