Jリーグ 川崎フロンターレ

川崎の対抗馬は?J1優勝争いを豪州メディア展望!横浜FMには不安材料も…

2021シーズンのJ1王者川崎フロンターレ 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ2022シーズンは2月18日に開幕。昨季J1王者の川崎フロンターレとアルベル・プッチ・オルトネダ監督率いるFC東京により「多摩川クラシコ」がオープニングゲームとなっている。その中、オーストラリアメディア『オプタス・スポーツ』が今季のJ1リーグ優勝争いの行方を占った。

 昨季のJ1リーグでは川崎フロンターレがシーズン序盤から順調に勝ち点を積み重ねる中、強力な攻撃陣を擁する横浜F・マリノスが一時4ポイント差まで詰め寄っていた。しかし川崎フロンターレは横浜F・マリノスの追撃を振り切ると、昨年11月3日開催のJ1リーグ第34節・浦和レッズ戦で勝ち点1を獲得してリーグ連覇という偉業を達成している。

 また、昨季は終盤にかけて2022シーズンのAFCチャンピオンズリーグ出場権を巡る争いが激化。その中で元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)を擁するヴィッセル神戸が鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、浦和レッズなどとの争いを制して3位でフィニッシュ。そして浦和レッズが天皇杯のタイトルを獲得し、ACLグループステージ参戦を決めている。

 『オプタス・スポーツ』はリーグ3連覇を目指す川崎フロンターレについて「直近6シーズンで5度目の優勝を目指す彼らは、先週末のスーパーカップで浦和レッズに敗れたものの、再びタイトルに挑戦しない理由はない」

 「田中碧、守田英正、三笘薫につづき旗手怜央も川崎フロンターレを離れてセルティックに移籍したが、彼らは選手の入れ替えをうまくやってきた。宮城天や遠野大弥のような若手の活躍が期待される一方で、今オフ最大の目玉はタイのスーパースター、チャナティップ・ソングラシンの獲得であった。北海道コンサドーレ札幌で5年近くプレーした後にやって来たチャナティップは、失われたものを取り戻す手助けをしてくれるだろう。ジェシエウの(開幕戦)欠場は痛手だが、昨年はジェシエウの不在を十分カバーできることを証明している」と評価し、優勝最有力候補に推している。

 また、川崎フロンターレとタイトルを争うライバルにはヴィッセル神戸と浦和レッズを列挙。ヴィッセル神戸については、昨季後半戦で活躍した日本代表FW武藤嘉紀(29)や新戦力の元日本代表DF槙野智章(34)、MF扇原貴宏(30)をキーマンに挙げている。そして浦和レッズについては「リカルド監督が新しい若い選手と経験豊富な代表選手に信頼を寄せている。特に先週末のスーパーカップで川崎フロンターレに2-0で勝利したことを踏まえると、楽観的な要素が多いと言える」と述べている。

 一方で横浜F・マリノスについては「トップ4入り」と浦和レッズやヴィッセル神戸よりもやや劣ると評価。戦力の大幅な入れ替えが行われたことに触れた上で「マリノスのファンは(アンジェ・)ポステコグルー監督の下で甘やかされ、一定のスタイルでプレーし勝利することに慣れてしまっている。ポステコグルーとマスカットのスタイルは異なっており、最後の数ヶ月で見せた一貫性のなさ(4勝、4敗、2分)は、蜜月時代が終わってしまったことを意味する」と昨季終盤戦での不安定な戦いぶりを指摘している。