アジア AFCチャンピオンズリーグ

中国サッカーの惨状が…来季ACLライセンス付与はわずか6クラブに

中国の国旗 写真提供: Gettyimages

 中国スーパーリーグでは、中国恒大集団が運営する広州FC(旧広州恒大)をはじめ大半のクラブで給与やボーナスの支払いが遅延していることが伝えられている。その中、アジアサッカー連盟(AFC)が今月22日に発表した2022シーズンAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ライセンス取得クラブの一覧表に注目が集まっている。

 中国では、国内大手不動産会社の『中国恒大集団』が今年9月に総額33兆円にものぼる負債を抱えていることが判明しており、債務不履行(デフォルト)の危機に直面。また、かつてガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟や浦和レッズでプレーしていたブラジル人FWレオナルド(24)を擁する河北足球倶楽部の親会社である『華夏幸福基業投資開発』も420億ドル(約4兆7700億円)にものぼる負債を抱えていることが明らかになっている。

 さらに中国メディア『天津日報』は今月はじめに、広州FCや河北など中国スーパーリーグに所属する大半のクラブで選手に対する給与やボーナスの支払いが遅延していると報道。これにつづき、『鳳凰網体育』は中国スーパーリーグに所属する16クラブ中少なくとも11クラブで給与の未払いがあったと伝えている。

 その中、AFCは来季のACLライセンス取得クラブを発表。これによると、中国からは14のクラブがライセンス取得の申請を行ったものの、上海申花、上海上港、深圳FC、山東泰山、広州FC、長春亜泰の6クラブにしかライセンス取得の許可が下りていない。くわえて、広州FCや上海申花では給与未払い状態となっており、今後ライセンスをはく奪される可能性があるという。

 なお、中国クラブでは今年2月、山東泰山が給与の支払いが遅延を理由に今季のACL出場権をはく奪されている。大半の中国クラブが財政難に陥る中、ACL出場権を巡る動きに関心が集まっている。