ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)に所属するFW鈴木優磨(25)は、今夏のベルギー1部の強豪アンデルレヒトなど複数クラブからのオファーを拒否して残留した。しかし、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のノッティンガム・フォレストが来年1月にも同選手の獲得へ再び向かうかもしれない。22日、イギリスメディア『HITC』が伝えている。
鈴木優磨の去就を巡っては、昨季終了後の時点で10以上のクラブが関心を寄せていたものの、同選手はセリエAへの移籍を熱望。そのため、ヘルタ・ベルリンやベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュ、スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪フェネルバフチェからのオファーを拒否。また、スペインやスコットランドから届いたオファーについても受け入れない姿勢を見せていた。
また、先月末にはセリエAのカリアリがアルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネ(26)の後釜候補に鈴木優磨ら複数選手をリストアップしていると伝えられていたが、鈴木優磨とカリアリが合意に至ることはなかった。くわえて、移籍市場最終日の8月31日には、東京五輪の日本代表DF板倉滉(24)を擁する2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のシャルケへ移籍が実現しなかったほか、ノッティンガム・フォレストからの打診も却下し、STVV残留に至っている。
しかし、STVVのデビッド・ミーカーズ会長は今週ベルギーメディア『VOETBAL』の取材に応じた際、鈴木優磨を来夏までに放出する可能性を示唆。その中、『HITC』はノッティンガム・フォレストが移籍金400万ポンド(約6億円)を用意して今冬の移籍ウィンドウで同選手の獲得に再挑戦する可能性があると報じている。
ノッティンガム・フォレストは今季ここまでリーグ戦8試合を消化して1勝1分6敗と大きく負け越しており、23位に低迷。特にゴール数がわずか「7」にとどまっており、前線のクオリティ不足を指摘する声が周囲から上がっている。
また、『HITC』はSTVVが400万ユーロ(約5億2000万円)の赤字を抱えていることも、鈴木優磨の獲得が容易になるための要素であると主張している。
なお、鈴木優磨は今月はじめに監督やチームメイトへの謝罪を行うと、練習試合に出場。そして13日開催のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第7節・ベールスホットVA戦で先発出場すると、19日に行われた日本代表FW伊東純也(28)を擁するKRCヘンクとのダービーマッチでは先制ゴールをあげていた。
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