世界のサポーターにとって移籍期間は楽しい時間だ。しかし、自身の応援するクラブにスター選手が移籍する直前で破談となるケースも少なくない。
中でも、セリエAではそういったケースが多い。クラブとクラブが合意に至り「決まりだ!」と思った途端に状況が大きく変わり、サポーターに残るのは虚しさや怒りだけだ。
今回は、いきなり破談となったセリエAの移籍劇をご紹介する。
アレッサンドロ・ネスタ
移籍するはずだったクラブ:インテル
2002年の夏のこと。当時ラツィオの会長だったセルジョ・クラニョッティは大活躍中のネスタをマーケットに出した。そして、ラツィオと縁がありインテルで活躍していたクリスチャン・ビエリはモラッティ会長を納得させ、インテルへの移籍は確実とみられていた。
しかし、全てのイタリアのメディアがニュースを取り上げた後、クラニョッティはインテルにとんでもないリクエストをしたのだ。「ネスタの代わりにハビエル・サネッティをくれ」と。
サネッティは当時インテルのキープレイヤーでありながら、キャプテンという大事な役割も担っていた。もちろん、そのリクエストを実現させるのは不可能だった。
結果、2002年の夏にネスタは移籍金3000万ユーロでミランに移籍。インテルのサポーターにとって最悪の夏となったのだ。
アリ・シソコ
移籍するはずだったクラブ:インテル
2009年、ポルトに所属していたシソコはイタリアへの移籍が目前に迫っていた。6月14日にミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は公式ウェブサイトを通じてシソコを1500万ユーロで獲得したことを発表した。
しかし、その後に起こったのはありえない出来事だ。翌日のメディカルチェックで口と歯に問題が発覚したとミランが主張。それを理由に移籍金の再交渉を求め、最終的に移籍が実現しなかったのだ。
口と歯に問題があったため移籍がなくなったと聞いたサポーターはクラブへの怒りを隠せなかった。虚偽の理由で破談させたと各メディアは報じているが、真実は今も明らかとなっていない。
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