新型コロナウイルスで世界のサッカーリーグが延期となり、注目されているのは待機中の選手の生活である。その中で最も話題となっているのがマンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカーだ。
彼は4月5日に新型コロナウイルスによる外出禁止令を破り、友人宅を訪問。そこには2人の女性がおり、セックスパーティーに参加した。女性が撮影したと思われる写真でその事実が明らかとなり、マンチェスター・シティは彼に罰金処分を下している。(参照:セックスパーティー参加のウォーカー、マンCから多額の罰金処分…)
しかし、ウォーカーの行動に絶望したのは所属クラブだけではない。イングランド代表のガレス・サウスゲート監督は、しばらくの間彼を招集しないと発言した。
トップクラスの選手が悪い行動によって代表への道を閉ざされてしまうことはこれまでにもあった。今回は代表から追い出された問題児たちを紹介する。
ラジャ・ナインゴラン
2018年ロシアワールドカップ前のこと。ベルギー代表監督のロベルト・マルティネスはインテルの選手であったラジャ・ナインゴランを代表選手として選ばなかった。
ナインゴランが外れた理由は戦術や技術に関するものではない。彼はアスリートに相応しくない行動を何度も見せてはメデイアに取り上げられたのだ。そして、それはマルティネスにとって許しがたいことだった。
状況を細かく明かしたのは代表副監督であったヴィタル・ボルケルマンスだ。「ナインゴランは普段からタバコを吸ったり、アルコールを飲んだりしている。正直ベルギー代表の選手でそれをするのは彼だけではない。しかし、彼がそういった行動を隠さずにSNSでアピールしたりすることを監督は良しとしなかった」
ナインゴランはワールドカップに選ばれなかったことに強く怒り、代表監督が変わっても二度と代表に戻りたくないと発言した。
カルロス・テベス
2014年にユベントスに所属していたカルロス・テベスはセンターフォワードで使われていた時もトップ下として試合に出場した時も多くの得点を挙げ、ブラジルで行われる予定だったワールドカップでの彼の活躍を楽しみにしていたサポーターは多かっただろう。
しかし、当時アルゼンチン代表の監督であったアレハンドロ・サベーラは彼を招集メンバーに選ばなかった。その理由はレジェンドのディエゴ・マラドーナが明かしている。「テベスは以前アルゼンチン代表監督であったフリオ・グロンドーナともカルロス・ビラルドとも関係が非常に悪くて、大変な目に合うと心配していたのだ」
テベスが代表メンバーに選ばれなかったことにアルゼンチンの市民は納得しなかった。ワールドカップの開催期間中はサベーラにブーイングを繰り返していた。大会後にサベーラは代表監督を辞任している。
コメントランキング