ブンデスリーガ CL/EL

来季CLかELを戦う(orかもしれない)サムライたち!

今シーズンも佳境を迎え、各国のリーグ戦も終わりを迎える。そこで今回は海外クラブに所属する日本人の中で、来季UEFAチャンピオンズリーグかUEFAヨーロッパリーグに出場する選手や出場する可能性のある選手を紹介する。


柴崎岳

一人目はヘタフェの日本代表MF柴崎。今シーズンは戦力外扱い同然の扱いを受け、出場機会は無いに等しい状況だった。

しかし、先月21日のリーガ第33節セビージャ戦で4ヶ月ぶりに先発出場を果たすと2得点に絡み存在感を見せると2戦後のレアル・ソシエダ戦ではフル出場を果たした。

指揮官のホセ・ボルダラス監督は「彼のことを戦力に数えていなかった」と認めるも「でも、彼はとても頭が良く、ここまでずっと努力し続けてきた。その時が来たと考えた」と柴崎を起用し始めた理由を明かした。

そんな柴崎とヘタフェの契約は2021年夏まで。冬の移籍市場では移籍の話も挙がっていたが、来季も現在5位のヘタフェでプレーすることになればCLかELで戦う可能性を残している。


長谷部誠&大迫勇也

続いて、フランクフルトの長谷部誠とブレーメンの日本代表FW大迫。

ブンデスリーガのチャンピオンズリーグ出場権は1位~4位に与えられ、ヨーロッパリーグ出場権はDFBポカール(ドイツカップ)の優勝クラブとリーグ戦5位のクラブに、6位のクラブには予選2回戦からの参加権が与えられる。

しかし、今年のDFBポカール決勝戦の組み合わせはすでにCL出場権を獲得している3位のライプツィヒと1位のバイエルン・ミュンヘン。そのためリーグ戦5位と6位のクラブが本戦出場、7位クラブに予選2回戦からの出場権が回ってくる。

そんなブンデスリーガのCLとEL出場権争いには最終節を残して多くのクラブが可能性を残している。

ブンデスリーガCL・EL争い

4位 ボルシアMG(勝ち点55 得失点差15)

---------CL出場権-----------------

5位 レバークーゼン(勝ち点55 得失点差13)

6位 フランクフルト(勝ち点54 得失点差16)

7位 ボルフスブルク(勝ち点52 得失点差5)

---------EL出場権------------------

8位 ホッフェンハイム(勝ち点51 得失点差20)

9位 ブレーメン(勝ち点50 得失点差8)

最終節対戦カード

ボルシアMG 対 ドルトムント(2位)

(10位)ヘルタ・ベルリン 対 レバークーゼン

フランフルト 対 バイエルン(1位)

ボルフスブルク 対 アウグスブルク(14位)

(12位)マインツ 対 ホッフェンハイム

ブレーメン 対 ライプツィヒ(3位)

フランクフルトは引き分け以上でEL出場権を獲得。ほかのチームの結果次第ではCL出場権の可能性も残されている。しかし、負ければ8位転落の可能性もあり、ELにも出場できない可能性を残している。

現在9位のブレーメンは勝利が絶対条件となるが、7位ボルフスブルクと8位ホッフェンハイムが引き分け以下なら7位に浮上。予選2回戦からELに出場できる可能性がある。

ちなみにこの争いにブンデス首位争いも関わってくる。首位バイエルンの勝ち点は75、2位ドルトムントの勝ち点は73と逆転優勝の可能性も残されている。そんなブンデス最終節は日本時間18日22時30分から行われる。


長友佑都

次にガラタサライの日本代表DF長友佑都。

ガラタサライは現在スュペル・リグで勝ち点差なしの首位。日本時間20日に行われる第33節では2位イスタンブール・バシャクシェヒルとの直接対決が実現。

この試合を勝てば、得失点差の関係上でほぼ優勝が決まり、1位に与えられるチャンピオンズリーグ出場権も獲得できる。


南野拓実

ザルツブルグの日本代表MF南野はすでにチャンピオンズリーグ出場を決めている。

ザルツブルクはすでに今季のオーストリア・ブンデスリーガ1部で優勝。今まで通り、来季CLの予選プレーオフからの出場権を得ていた。

しかし、今季CLで決勝に進んだリバプールとトッテナムがともにプレミアリーグをCL出場圏内の4位以内で終えれば、今季CL優勝チームに与えられる来季グループステージの出場権が余る形となり、ザルツブルクにその権利が回ってくることになっていた。

そして最終節を終えてトッテナムのリーグ4位が決まったためザルツブルクの来季CLグループステージ出場が決まった。

今季までの過去13年間で11回のCL予選に出場しながらも、そのたびに敗れてグループステージ出場を逃してきた。来季はようやくCLという大舞台で戦うことになった。


香川真司

最後に現在ボルシア・ドルトムンからベシクタシュにレンタルで加入している香川真司。

このレンタルには買取オプションが付随していないようだが、ベシクタシュが一時は完全移籍に向けて動いていると報じられ話題にもなった。

しかし、ベシクタシュは現在財政的に厳しい状況にあることから、一度ドイツに戻ることが有力視されている。だが、すでにドルトムントでの居場所はないとされており、今夏の移籍市場での退団が有力視されている。

そんな香川にはブンデスリーガからシャルケとレバークーゼン。イングランドからはウェストハム・ユナイテッドとエバートンと今季1部昇格争いを繰り広げているリーズ・ユナイテッドなどが関心を示していると報じられている。

もし、レバークーゼンに移籍が決まることがあれば来季のCLかELでそのプレーを見ることができるかもしれない。