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佐野海舟の移籍金110億円超!マインツ史上最高額の2倍に!7クラブ関心

佐野海舟 写真:アフロスポーツ

 マインツ所属の日本代表MF佐野海舟は、FIFAワールドカップ北中米大会が行われる2026年夏での移籍が既定路線。すでにMF堂安律所属のアイントラハト・フランクフルトなど7クラブが関心を寄せているほか、移籍金額が110億円に達する見込みだ。

 ドイツ誌『ビルト』が8日、今回の交渉の核心を報じた。同誌によれば、マインツのスポーツディレクターであるクリスティアン・ハイデルは、佐野の売却額を6000万ユーロ(約112億円)に設定しているという。これは、クラブがこれまで手にした移籍収入の最高額を実におよそ3000万ユーロも上回る数字だ。2024年夏に、鹿島アントラーズからわずか250万ユーロ(約4億5000万円)で獲得した選手が、その24倍の値をつけられようとしている。

 『ビルト』は佐野を「ヨーロッパで最も需要の高い守備的ミッドフィールダーのひとり」と明言した。誇張でも社交辞令でもない。今季、全公式戦40試合すべてに出場しているという事実がそれを裏付ける。消耗の激しいポジションで、一度もベンチを温めていない。

 関心クラブのラインナップもまた、その評価の高さを如実に示している。米スポーツ専門局「ESPN」が報じたのは、ブレントフォード、ボーンマス、アイントラハト・フランクフルト、ボルシア・ドルトムント、バイエル・レバークーゼン。さらにノッティンガム・フォレスト、バイエルン・ミュンヘンからの興味も伝えられており、7クラブが名乗りを上げる空前の争奪戦の様相を呈している。プレミアリーグ勢とブンデスリーガ覇権クラブが同一選手を狙う構図。これほど多様な引き合いを持つ日本人選手が、過去にどれだけいたか。

 なかでも注目されるのが、堂安の所属するフランクフルトの動向だ。同じ日本代表の中盤に佐野が加わるシナリオは、クラブにとっても「日本マーケットへの投資」という意味合いを持つ。とはいえ、6000万ユーロという価格設定の前では、感傷的な話など通用しない。むしろ、この金額を満額で用意できるクラブが何クラブあるかという現実の問いが、争奪戦の行方を左右する。

 佐野と2028年6月まで契約を残している点も、マインツにとっての強力な交渉カードだ。買い叩かれる理由がない。ハイデルが強気の数字を掲げるのは、それだけの根拠があってのことだ。

 だが、一つの懸念は拭えない。6000万ユーロという「夢の数字」を追い求めるあまり、交渉が長期化し、2026年夏のウィンドウで交渉が成立しないリスクだ。ブンデスリーガで屈指の運動量を誇る佐野にとっては、FIFAワールドカップイヤーということもあり、この夏がステップアップ移籍の大きなチャンスだ。マインツによる強気の価格設定が裏目に出て、同選手のキャリアの飛躍を妨げるリスクも孕んでいる。