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原大智、ザンクトパウリで構想外か!「マーケ要員」日本人選手の移籍市場を海外メディア批判

原大智 写真:アフロスポーツ

 日本代表FW原大智は2026年1月、京都サンガからザンクトパウリへ完全移籍。レギュラーに定着しているMF藤田譲瑠チマやDF安藤智哉とは対照的に、同選手のブンデスリーガ出場時間はわずか32分。セカンドチームでも45分にとどまっており、事実上の「構想外」状態に置かれている。それだけに、一部からは日本人選手の海外移籍を巡る批判が沸き起こっている。

 海外メディア『Jリーグインサイダー』は原の現状を受け、「明確なキャリアプランもなく、代理人の約束や欧州クラブの『善意』を信じた結果」と断言。さらに「中身のない代理人の約束を信じ、明確なキャリア設計もなく、出場機会の保証もないまま欧州へ渡り、マーケティング要員として扱われる」と、日本人選手の海外移籍そのものを痛烈に批判した。

 原にとって今回が初の欧州挑戦ではない。かつてFC東京からクロアチアのNKイストラ1961へ移籍し、スペインのデポルティーボ・アラベス、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)と渡り歩いたが、アラベスで十分な結果を残せず帰国。京都でブラジル人FWラファエル・エリアスらとポジション争いを繰り広げる中で復調。2024シーズンはJ1リーグ戦37試合の出場で8ゴールを挙げた。

 だが、原はその全てをリセットした。

 『Jリーグインサイダー』が指摘する通り、ザンクトパウリが本当に原を「戦力」として必要としていたのか、あるいは藤田・安藤という話題性を活用した「日本向けのマーケティング戦略」の一環だったのか。その答えは、わずか32分という出場時間に表れている。

 欧州移籍後にプレータイムの少なさにより成長が止まり、わずか1,2年でJリーグへ復帰する日本人選手は増加傾向にある。原のケースは、氷山の一角に過ぎない。

このまま出場機会が得られなければ、選択肢は限られる。下位クラブへのレンタル、あるいはJリーグ復帰。いずれの道にも、京都で積み上げたキャリアの「価値」を下げるリスクが含まれている。日本サッカー界における代理人制度と移籍市場の構造を巡る議論が白熱しそうだ。