Jリーグ ヴィッセル神戸

ACLEで神戸・町田と対戦も?ジョホール、国籍偽装問題で隠蔽工作!記者告発「脅迫された」

AFCチャンピオンズリーグエリート 写真:アフロスポーツ

 マレーシア1部のジョホール・ダルル・タクジムFCは先日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16でサンフレッチェ広島を下し、ベスト8へ進出。25日に行われた抽選会の結果、準決勝でヴィッセル神戸、決勝で町田ゼルビアと対戦する可能性が浮上しているが、その一方で同クラブ所属の一部選手の国籍偽装問題を巡り、クラブ側が隠蔽工作を図っていることが明らかになった。

 ジョホール所属選手の国籍取得問題は、広島戦前から報じられている。マレーシア代表資格を巡り「偽造書類による帰化」の疑いが持たれていた7選手に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は出場停止処分を科した。ただ、この判断に至るまでの過程では暫定的な仮処分という扱いで、対象選手の一部には公式戦出場が可能な期間が存在。処分対象のひとりであるジョアン・フィゲイレドは広島との第1戦に出場したが、没収試合の扱いにはならなかった。 

 この国籍偽装問題を受けて、フランス人ジャーナリストのモリーナ氏は、3月23日に「マレーシアサッカー協会が用いた偽国籍の仕組みは、アジアの対戦相手だけでなく、国内リーグのマレーシアのクラブにも悪影響を及ぼしてきた。この不正は、マレーシア国王の長男でありジョホール州のスルタンでもある人物が所有するジョホールに利益をもたらしていた」と指摘。国家絡みの不正だとして、以下のように疑問を呈した。

 「FIFAが(遅ればせながら)選手および協会に対して制裁(罰金に過ぎない)を科したにもかかわらず、ある疑問が浮かぶ。なぜ関係者は何の責任も問われずに済んだのか?審判、日程編成、基本的な規則や規定の不遵守、八百長、暴力といった深刻な問題を抱えているマレーシアサッカーの状況において、なぜ協会は何事もなかったかのように振る舞い続けられるのか?」

 すると、同氏は25日になって「ジョホールは私に対して投稿の削除と、24時間以内に「クラブおよび特にそのオーナーであるジョホールの摂政は本件と無関係である」とする新たな投稿を出すよう脅迫してきた。従わなければ、攻撃や法的措置に直面することになるという」と、同クラブからの反応をリポート。少しでも不正疑惑を揉み消そうとするクラブに対して、以下のように反発している。

 「まず第一に、脅しは一部の人間には通用するかもしれないが、私はこれまで国際的な小児性愛ネットワークにも屈してこなかった(その結果、スポーツ界で数十人の指導者や関係者が投獄されている)。したがって、これで私を脅せると思うなら、もう一度考え直すべきだ」

 「第二に、私はマレーシアサッカー協会について言及していたのであって、あなた方のクラブを特定して非難したわけではない。偽ライセンスにより制裁を受けた選手の中にジョホール所属の選手がいるか?答えはイエス(イラサバル、フィゲイレド、ヘヴェル)。それがジョホールの関与を意味するか?ノーである。しかし一方で、ジョホールがマレーシア・スーパーリーグにおける外国人選手登録数の規定に、結果的に違反していた可能性はある」

 「例えばヌグリ・スンビラン戦では、これら3選手に加えて、ブラジル人のジャイロとベルグソン、韓国人のパク、マリ人のシディベ、スペイン人のアリバス、アゼルバイジャン人のイスラフィロフが出場していた。ピッチ上には6人を超える外国人選手が存在し(先発だけで7人)、なぜ協会は勝利を剥奪しなかったのか?制裁は国際的なものであり、マレーシア・スーパーリーグにも適用されるべきではないのか」

 ジョホールやマレーシア代表を巡る問題は、日本国内でも関心が高い。広島戦が没収試合とならなかったことに対する不満も沸き起こっているが、海外でも同じく批判が相次いでいるようだ。