
明治安田J3リーグの福島ユナイテッドは、2月1日から13日まで千葉県の重兵衛スポーツフィールド中台陸上競技場で成田キャンプを行っている。
キャンプ期間中の同月11日には、気温6℃で雨が降りしきる厳しいコンディションのなか、トレーニングを敢行。15日に福島県のハワイアンズスタジアムいわきで行われる明治安田J2・J3百年構想リーグ第2節いわきFC戦に向け、調整を進めた。
ここでは、練習後に行われた新加入MF泉彩稀の囲み取材の模様とコメントを紹介する。
理解度は「30~40%」
チームは1月21日から静岡県御前崎市で1次キャンプを行っており、新加入の泉も合流から約1か月が経とうとしている。現在のコンディションについて問うと「キャンプ序盤はボールワークやチームで意識している部分にまだ慣れていないところもありましたが、シーズンが始まり狙いもだいぶ分かってきましたし、少しずつチームがやりたいことや個人としてやりたいプレーが表現できているのかなと思います」と語り、日を追うごとに順応が進んでいる実感を明かした。
福島を率いる寺田周平監督のスタイルは、ボールを保持しながら主導権を握るサッカー。川崎フロンターレのように流動的にボールを動かすことを志向しており、決して簡単なものではない。現時点での理解度について尋ねると、「まだ30~40%くらいですかね(笑)チームのミーティングでやりたいことを共有しながらやっています」と率直に語った。
それでも、第1節ヴァンフォーレ甲府戦では途中出場ながら存在感を示した。後半アディショナルタイム、92分に自陣でボールを受けると、左サイドを駆け上がるDF千葉虎士へ左足で正確なフライスルーパスを通し決定機を演出。戦術理解が発展途上でありながらも、確かな適応力とポテンシャルを垣間見せた。今後、理解が深まれば、攻撃の核へと一気に浮上する可能性を秘めている。
プロ初出場で浮き彫りになった課題
開幕節の86分、泉は念願のプロ初出場を果たした。ピッチに投入された時の心境については「目標にしていたことなので嬉しかったです。試合前までは楽しみの方が大きかったのですが、プロのピッチはサポーターの応援歌が聞こえてきて、雰囲気が全然違いましたね。ピッチに入ったら少し緊張しました」と振り返り、プロ特有の空気を肌で感じたことを明かした。夢だったプロサッカー選手としての第一歩を、確かに踏み出した瞬間だった。
また、数度ボールに関与したプレーについても、冷静に自己分析する。「今チームで取り組んでいる“体の向きを作る”ところですが、最初のツータッチはあまり良い体の向きは作れませんでした。その結果、1本ロストしましたし、1本はバックパスになってしまったので、そこはもうちょっと理解度を上げていかないといけないと思います。逆に1本、裏へのカウンターに繋がるボールを供給できました。あのようなプレーは自分の特徴なので、もう少し増やしていきたいです」。
メモリアルゲームとなった一戦でも、課題と収穫は明確だった。この日の練習でも“体の向き”を意識する場面が多く見られ、改善への姿勢が随所にうかがえた。
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