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佐野航大を巡り、オランダの選手労働組合がクラブを批判「単なる商品として…」

佐野航大 写真:アフロスポーツ

 オランダで選手の移籍を巡り、クラブの対応が問題視されている。売却を目的とした代理人の起用や、選手の立場の扱い方が論点となっている。

 オランダメディア『NU.nl』は、オランダの選手労働組合VVCSが、オランダ1部エールディビジのAZアルクマールとNECナイメヘンを批判していると報じた。

 同メディアによると、VVCSは、AZとNECに対して厳しい姿勢を示している。両クラブは、AZのMFキース・スミットとNECのMF佐野航大を高額で売却するため、ポルトガルの大手代理人ジョルジェ・メンデス氏を起用するとしており、これがVVCSの強い反発を招いているとのことだ。

 VVCSは1月31日に発表した声明の中で、「両クラブの目的は明白で、スミットと佐野に対して法外な移籍金を実現することだ」と記した。

 さらに同組合は、「この2人の選手は、自己決定権を持つ成熟した労働者としてではなく、純粋な商品として見られている」との見解を示した。

 また、VVCSはFIFA(国際サッカー連盟)とFIFPRO(国際選手会)に対し、現在の移籍規則を欧州で働く人を守るための共通のルール欧州法と合うよう、移籍規則を改めることを求めている。

 同組合は「移籍金そのものは問題ではないが、金額は高すぎず、あらかじめ想定できるものであるべきだ」と主張した。

 同メディアによると、20歳のスミットは2026年夏に数千万ユーロ規模の価値が見込まれており、NECは22歳の佐野に対して1,000万ユーロ(約18億円)を超える金額を求めているという。両クラブは、メンデス氏の人脈を使い、高額移籍につながりやすくなる方法を考えているようだ。