若手選手 高校サッカー

右手首骨折でもピッチへ。大分鶴崎・河野主将が背負った覚悟【高校サッカー選手権】

河野歩夢 写真:Yusuke Sueyoshi

河野が高野を称賛

試合後、大分鶴崎の河野主将は試合を振り返り「苦しい時間も多かったのですが、チーム全員で守るところは徹底してできました。最後のプレーでは今日誕生日の高野(将大)がかきだしてくれましたので感謝しかないです」と語り、この日18歳の誕生日を迎えた高野のプレーを称えた。

昨年は初戦敗退後に終わった大分鶴崎だが、今年は試合後の宿舎で高野を祝うバースデーケーキのサプライズが用意されていたという。河野は「去年も高野の誕生日で全員でケーキを食べましたが、(東北学院戦に)負けた後でした。そういう意味では、今年は美味しく食べられそうですね(笑)」と、勝利とともに仲間と味わう“格別のケーキ”を心待ちにしていた。

右手首骨折が試合中のプレーにどのような影響を与えたかを問うと「試合中は痛みを感じる場面もありましたが、それ以上に試合に勝ちたいという気持ちが強かったので、そこまで痛みは感じなかったです。接触のプレーは怖かったですけど、右手以外の部分で戦うことが出来ました」と振り返った。

自身のプレー評価については「手を使ってボールをキープしたり、ドリブルすることが特徴だと思っています。その中で、手を使えずにボールロストしてしまう場面もありました。その分、前の位置でチャンスを作ったり、セカンドボールの回収を意識してプレーできたのは良かったと思います」と語り、制限のある中でもゲームをコントロールできた手応えをにじませた。


河野歩夢 写真:Yusuke Sueyoshi

原動力は「信じる」こと

昨年11月には、大分県大分市佐賀関で発生した大規模火災を目の当たりにし、さらに12月29日の1回戦・山形明正戦では右手首を骨折。河野は幾重にも逆境が重なる状況の中で今大会に臨んでいた。それでも河野は「自分たちの原動力は『信じる』ことにあると思います。今年1年間、信じることの重要性を首藤先生(首藤謙二監督)が伝えてくださっていました。信じてプレーすることで、他の人たちに勇気を与えていきたいです」と力強く語った。その真っ直ぐな姿勢は、ピッチの内外を越え、大分県の被災地にも確かに勇気を届けているはずだ。

ページ 2 / 2

名前:Yusuke Sueyoshi
趣味:スポーツ観戦(野球、サッカー)、サウナ、ジム
好きなチーム:北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉、FCバルセロナ

私ならではの視点から皆様に情報を発信していきたいと考えておりますので何卒宜しくお願いいたします。

筆者記事一覧