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佐野航大は名門クラブから熱望される、「アヤックス、フェイエノールト、PSV…」

佐野航大 写真:Getty Images

 オランダ1部エールディビジのNECナイメヘンに所属するMF佐野航大に対する関心が高まっている。NECには大きな移籍金をもたらす可能性がある一方で、データ上は佐野にまだ大きな伸びしろがあることを示したようだ。

 オランダメディア『Football Transfers』は「佐野は現在、エールディビジの全名門クラブと海外のクラブから熱望されている」と伝え、NECが記録的な移籍金を得る可能性について言及した。

 同メディアによると、オランダ発のスポーツアナリティクス企業『SciSports』のデータによると佐野は「まだまだ伸びしろがある」ことを示しているという。

 佐野はNECに移籍した2023/24シーズンには31試合で6ゴール2アシスト、昨2024/25シーズンには28試合で3ゴール2アシストを記録した。今2025/26シーズンはすでに18試合全てに先発出場し、1ゴール3アシストを挙げている。

 数字以上に重要なのは佐野の役割とのことだ。『Football Transfers』は「ビルドアップと攻撃の準備段階における佐野の重要性は、NECの攻撃的で積極的なサッカースタイルにとって計り知れない価値がある」と評価した。

 同メディアによると、佐野の推定移籍金は現在690万ユーロ(約13億円)で、8月時点の560万ユーロ(約10億円)から上昇している。同メディアによれば、NECは2026年1月または夏の移籍で1000万ユーロ(約18億円)を超える金額を望んでいるとのことだ。佐野の契約は2028年6月末までで、NECは売却を急ぐ必要はない。

 『SciSports』のデータでは、佐野のスキルレーティングは66.0でNEC最高の選手となっている。『Football Transfers』は「エールディビジのアヤックス・アムステルダム、フェイエノールト、PSVアイントホーフェンでも最高のMFの一人になれる」レベルだと伝えた。ポテンシャル・スキルレーティング76.9は「まだ非常に大きな伸びしろがある」ことを示し、28歳頃に最盛期を迎える見込みだという。

 同メディアは、NECが1月に佐野を放出しなければ来2026年夏に価値がさらに上昇する可能性を指摘。PSVのMFヨエイ・フェールマンのスュペル・リグのフェネルバフチェへの移籍が実現しなかったことで、この可能性が高まったという。PSVは佐野を後任候補としていた可能性があるが、夏まで延期される見込みだ。同メディアは「NECは来夏には確実に大金を手にすることができそうだ」と結論づけた。