Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

石水体制の限界か?札幌が今オフ取り組むべき5つの課題【J2リーグ】

北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

今季、9年ぶりにJ2リーグを戦う北海道コンサドーレ札幌。クラブは“1年でのJ1昇格”を至上命題としていたが、守備の脆さが解消されず苦しい戦いが続いた。その結果、第35節ジェフユナイテッド千葉戦(2-5)の敗北をもって、1年でのJ1復帰の可能性が完全に消滅した。

経営面では、今季から札幌の代表取締役社長に就任した石水創氏が変革に着手している。4月には26年間クラブを支えてきた三上大勝氏の代表取締役GM(ゼネラルマネージャー)が途中退任。8月には、就任1年目の岩政大樹監督を電撃解任するなど、大きな決断が続いた。そのうえで石水社長は、10月の臨時株主総会で「色々な膿を出し切る」と発言し、さらなる改革姿勢を明確に示した。

しかし現状では、8期連続赤字で存続の危機に直面しているほか、チームの成績も上向かず、サポーターからは石水社長に対して厳しい声が寄せられている。こうした状況にある札幌が、早急に取り組むべき5つの課題について分析する。


北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

1:経営再建と財務改善

10月14日、札幌を運営する株式会社コンサドーレは臨時株主総会を開催し、8期連続の赤字決算となる見込みであることを明らかにした。

通常、3期連続の赤字または債務超過の未解消といった状態が続くクラブは、財務基準を満たさないとして下部リーグへの降格処分を受ける可能性がある。しかし、Jリーグの秋春制移行に伴い「3期連続赤字」のカウントは一度リセットされ、2028/29シーズンから再びカウントが開始される。

つまり、2026/27シーズンと2027/28シーズンの2年間は、赤字解消に向けた猶予期間として活用できることになる。今後、クラブとしては人件費の見直しを含む経営体制の再構築を進め、中長期的な視点で財務改善に取り組むことが求められる。


ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 写真:Getty Images

2:クラブフィロソフィーと現実のギャップ

4月29日、第12節・V・ファーレン長崎戦後に大和ハウスプレミストドームでサポーターズミーティングが開かれ、その場でクラブの信念や価値観を示す「クラブフィロソフィー」が発表された。

石水社長が掲げたフィロソフィーは「走る、戦う、規律を守る。その笑顔のために。」というもの。これは、前監督のミハイロ・ペトロヴィッチ氏(以下、ミシャ)が試合前に選手へ繰り返し伝えていた言葉を踏襲した形となる。

ただし、このフィロソフィーがシーズン途中から掲げられたこともあり、現状ではピッチ上で十分に体現できている選手は限られる。継続的に戦えているのはMF長谷川竜也やMF高嶺朋樹など一部の選手に留まっている印象だ。現スカッドには走力を強みにする選手が多いとは言えず、理想と現実の間にギャップが生じていることは否めない。

このフィロソフィーを継続して掲げるのであれば、その実現に向けたプロセスを明確化するとともに、スカッド編成の見直しも重要なポイントとなるだろう。

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名前:Yusuke Sueyoshi
趣味:スポーツ観戦(野球、サッカー)、サウナ、ジム
好きなチーム:北海道コンサドーレ札幌、FCバルセロナ

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