
U17日本代表は11月18日、FIFA U17ワールドカップ決勝トーナメント2回戦で北朝鮮代表をPK戦の末に下し、ベスト8へ進出。日本代表選手に対する北朝鮮代表選手の暴力行為が波紋を呼んでいるが、元サッカー選手からも北朝鮮への批判が噴出。国際大会からの追放論が相次いでいる。
北朝鮮代表選手による問題行為が発生したのは試合前。両チームの選手がピッチ中央に整列した後、通常だと互いに握手を交わすところ、北朝鮮代表選手は右手で拳を作り、握手を求める日本代表選手の右手を殴打。このシーンのみ切り取られた動画がネット上で拡散されているほか、中継局『Jスポーツ』の実況担当である原大悟アナウンサーや、解説者の鹿島アントラーズOB名良橋晃氏も絶句していた。
ネット上で北朝鮮代表選手への批判が相次ぐなか、元サッカー選手の埼玉県議会議員である諸井真英氏は、当該シーンを切り取った動画投稿を引用した上で、「最低。スポーツをやる資格なし」と非難。同国代表をFIFA(国際サッカー連盟)等主催の国際大会から追放することが望ましいとの認識を示している。
くわえて、海外メディア『all asian football』のジャーナリストであるダニーロ氏は、北朝鮮代表選手の愚行に対して「なぜそんなことをしたのか、さっぱり分からない」と反応。北朝鮮側の暴力行為に疑問を投げかけている。
試合前の握手という象徴的なフェアプレーの場面で起きた今回の暴力行為は、単なる個人の問題として片付けられる問題ではない。国際大会は文化や価値観の違いを超えて競技者同士が敬意を示し合う場であり、その根幹が損なわれれば大会全体の信頼性が揺らぐ。
日本国内のみならず海外メディアからも厳しい声が上がるのは、サッカーというスポーツが共通して大切にしてきた精神を踏みにじる行為だったからにほかならない。FIFAを含む関係機関には、再発防止に向けた徹底した調査と適切な処分が強く求められている。
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