Jリーグ 清水エスパルス

清水への帰還が待ち遠しい!期限付き移籍先で活躍する3選手【Jリーグ】

清水エスパルス 写真:Getty Images

悪夢のような2023シーズンを乗り越え、2024シーズンには明治安田J2リーグを制覇した清水エスパルス。今季は3シーズンぶりにJ1へ復帰し、まずは“残留”という最低限の目標をクリアした。しかし直近のセレッソ大阪との直接対決に敗れ、トップハーフ入りを逃すことに。改めてJ1というステージの難しさを味わうシーズンとなっている。

今季の清水は、開幕直後こそ連勝スタートで快調な滑り出しとなったものの、6月は未勝利で終えるなど好調を維持するには至らず。守備の中心選手であったDF高橋祐治をはじめ主力に怪我人が相次いだこともあり、徐々に順位を下げた印象だ。それでも、生え抜きのFW北川航也やGK梅田透吾が見せ場を作ったほか、MF乾貴士らベテランの支えもあり、復帰初年度ながら早々に残留争いから脱したことは評価に値するだろう。

とはいえ、上位争いに食い込むためには不足している要素も少なくない。必然的に今冬の補強方針に注目が集まることだろう。そこで忘れてはならないのが、武者修行に出ている選手たちの動向だ。クラブ期待の若手が期限付き移籍先で活躍を見せていることから、来季は清水の一員としてJ1のピッチに立つことも十分に考えられる。ここでは、期限付き移籍先で特に目覚ましい活躍を見せる3選手を紹介する。


菊地脩太 写真:Getty Images

菊地脩太(FC琉球)

今季はJ3でシーズンをスタートさせたDF菊地脩太。2022シーズンのトップ昇格以降、V・ファーレン長崎やモンテディオ山形への武者修行ではなかなか出場機会を増やせずにいたが、今季はFC琉球で中心選手の1人として戦っている。ここまで36試合すべてに出場し、そのほとんどが先発フル出場。琉球守備陣になくてはならない存在として充実のシーズンを送っている。

最大の強みは、後方からの精度の高いフィードや縦パスで組み立てに参加できる点だ。第35節のアスルクラロ沼津戦では、自陣からのパスでアシストをマークしている。

今季、菊地が琉球で定位置としているのは3バックの右側。清水では、DF蓮川壮大やDF住吉ジェラニレショーンといった選手たちのポジションである。いずれも昨季のJ2優勝に貢献した選手たちであり、簡単にその座を奪取することはできないだろう。しかし、フィード力の高さは彼らと比較しても遜色なく、大きな魅力のひとつだ。とりわけ同世代のFW千葉寛太やユースの先輩にもなるFW北川航也など前線での動き出しに優れた選手がいることで、菊地の魅力が最大化される予感もある。J1経験がないことは不安要素にもなり得るが、清水守備陣の次世代の担い手としてチームに復帰する日が楽しみな選手であることは間違いない。

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名前:大島俊亮
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