
横浜FCはJ1リーグ戦2試合を残すなか、すでにJ2降格が決定。三浦文丈監督は今季限りで退任するが、指揮官がトレーニング前にファン・サポーターへの挨拶を行う際の一部選手の態度が物議を醸している。
クラブ公式Xアカウントでは、11月13日に「本日のトレーニング前、練習見学に当選されたクラブメンバーの皆さまに三浦文丈監督が挨拶を行いました」として、挨拶の様子が38秒間の動画により公開されている。その動画では、指揮官の後ろに選手たちが一列に並んでいるが、画面左から2番目にいるMF窪田稜は、同監督が挨拶している最中に腹を出したり、足をフラフラさせるなど、終始落ち着きが無い様子だった。
窪田の態度に関する指摘がクラブ公式Xアカウントに寄せられるなか、女子サッカーチーム『LINDA SMILES』の代表・ヘッドコーチを務める久保田大介氏は、当該ポストを引用した上で「こういう選手のことを「プロ失格」といいます(左から2番目)」と指摘している。
現在24歳の窪田は、2019年にツエーゲン金沢でプロデビュー。FC岐阜、愛媛FCと渡り歩くと、2025シーズンはJ2リーグ戦20試合の出場で1ゴール。シーズン途中に横浜FCへ完全移籍したが、横浜FCではJ1リーグ戦6試合の出場にとどまっている。
J2降格が決まり、監督の退任が発表されたタイミングでの挨拶の場は、本来であればクラブが一丸となり、ファン・サポーターへ誠意を示す重要な機会である。だからこそ、選手の一挙手一投足は大きく見られ、その姿勢がクラブの姿勢として受け取られてしまう。
窪田の振る舞いが過剰に批判されている面はあるにせよ、プロとしてのふるまいが問われる場面であったことは確かだ。残りのシーズン、そして来季に向けて、クラブと選手一人ひとりが今回の議論を糧に、信頼を取り戻す姿勢を示していくことが求められている。
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