
Jリーグの2025シーズンオフは、来季からの契約更新交渉が本格化する時期だ。2026年は上半期に百年構想リーグが行われ、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会を挟んで8月から秋春制の2026/27シーズンに突入する。そのため、各クラブのフロントは必要不可欠な選手に対して最低でも「1年半契約」を求める一方で、欧州移籍を目指す若手選手は「半年契約」を望むケースも考えられる。
百年構想リーグは昇降格がないため、各クラブは思い切った戦力強化が可能だ。この“特例措置”を利用して、ライバルクラブの主力外国籍選手へのアプローチを強める可能性もある。特に契約満了が近い選手や、2025シーズンで本領発揮が叶わなかった選手が標的になりそうだ。
ここでは、J1での実績があり、即戦力として期待できる外国籍選手5人をピックアップし、移籍の可能性を考察する(市場価値の出典は全てTransfermarkt)。

マルコス・ジュニオール(MF・サンフレッチェ広島)
2019シーズンから6シーズンにわたり横浜F・マリノスで活躍したブラジル人MFマルコス・ジュニオール。2019シーズンにはJ1優勝に貢献し、得点王とベストイレブンに選出された。167センチ・63キロと小柄ながら、圧倒的なスピードでリーグを席巻。2021シーズンからは背番号10を背負ったが成績は徐々に下降線を辿り、2023シーズン途中にサンフレッチェ広島へ完全移籍。
しかしここ数シーズンは故障がちで、2025シーズンのリーグ戦出場時間はわずか26分(第36節終了時点)。今季で契約満了を迎えるが、32歳とまだ衰えた年齢ではない。
移籍の可能性は高く、広島のルヴァン杯優勝直後、空港写真に「バイバイ」を意味する絵文字が添えられ、母国復帰の観測も広がっている。市場価値は50万ユーロと推定され、他Jクラブの予算内での獲得も可能と見られる。

チアゴ・サンタナ(FW・浦和レッズ)
2021シーズンに清水エスパルスに加入後、即座に日本サッカーに順応し、不動のエースとして活躍してきたFWチアゴ・サンタナ。2022シーズン、チームがJ2降格する中でJ1得点王に輝いた。降格クラブから得点王とベストイレブンに選出された史上初のケースとなった。
2023シーズンもJ2で戦ったが、清水が昇格に失敗すると2024シーズンに浦和レッズへ完全移籍。リーグ戦12得点を挙げたが、2025シーズンは序盤戦で結果を残せず出番を減らし、新加入FWイサーク・キーセ・テリンらの台頭で終盤戦はほぼ“戦力外”扱いとなった。契約更新の可能性は微妙だ。
清水復帰の線もあるが、当時とは強化体制が変化(大熊清GMから反町康治GM)しており、再オファーの可能性は低いだろう。ただし、得点力不足に悩むクラブにとってサンタナの器用さと決定力は魅力的。市場価値は100万ユーロ前後とされ、優勝を狙うクラブからの関心もありそうだ。
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