
ホンジュラス(1982年:スペイン大会)
中央アメリカ中部に位置するホンジュラス共和国は、1982年スペイン大会で初めてW杯本大会出場を果たした。初戦では開催国スペインと対戦し、前半7分に先制点を奪取。最終的にPKで追いつかれ1-1の引き分けとなったが、格上相手に善戦したことは大きな驚きを呼んだ。
続く北アイルランド戦も1-1のドロー。最終戦ではユーゴスラビアに0-1で惜敗したものの、初出場で2分1敗という成績は高く評価された。
ホンジュラスはその後、2010年の南アフリカ大会、2014年のブラジル大会でも本大会に出場。いずれもグループリーグ敗退ではあったが、守備的かつ献身的なスタイルを貫き、どの試合も簡単には崩れなかった。国の規模や資金面での制約があるなか、ホンジュラスは一貫して“堅守で戦うチーム”として世界の舞台に挑み続けている。

小国の挑戦者たちが示す、W杯の可能性
ここまで紹介した4か国はいずれも、経済的にも人口的にも世界のサッカー強国と比べれば小さな国である。それでも彼らは自国の環境や限界を超え、世界の舞台に立つという夢を叶えてきた。2026年大会では出場枠の拡大により、これまでW杯とは縁のなかった国々にも新たな道が開かれる。その象徴となるのが「カーボベルデ代表」である。
人口約52万人。ヨーロッパや南米のクラブでプレーする二重国籍選手を中心に構成されたチームが、初めて本大会の舞台に立つ。資金やインフラの面では大国に及ばなくとも、組織力と情熱で戦う姿は、かつての“小国の挑戦者たち”の系譜を受け継ぐものといえる。
ハイチやパナマがそうであったように、カーボベルデの一戦一戦もまた、国の歴史そのものになるだろう。 2026年の北中米大会で、彼らがどのような戦いを見せるのか。その歩みは、再び世界中のサッカーファンに「小国の可能性」を問いかけるはずだ。
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