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「世界で最も過酷な大会」地域CL2025、JFL昇格はどのクラブか

日本フットボールリーグ(JFL)写真:Getty Images

2025年全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)が、11月7日から24日まで開催される。

地域CLは、アマチュアクラブの頂点とJFL昇格を懸けた国内最高峰の舞台であり、3日間連戦+中1日の決勝ラウンドという過酷な日程から、“世界で最も厳しいトーナメント”とも称される。ファジアーノ岡山(2007年大会)や町田ゼルビア(2008年大会)など、のちにJ1へ躍進したクラブもこの大会を勝ち抜いてきた。

ここでは、地域CL1次ラウンドの各グループ毎に、出場全12チームの直近の成績や様子をまとめ、JFL昇格候補となるクラブを探る。


地域CL大会概要

地域CL1次ラウンドでは12クラブが3つのグループに分かれ、3日連続で総当たり戦を実施。各グループ1位と、2位の中で最も成績の良い1チームの計4チームが決勝ラウンドに進出する。優勝クラブはJFL自動昇格、2位はJFL15位との入れ替え戦に回る。

1次ラウンドはテクノポート福井スタジアム(福井県坂井市)、いわぎんスタジアム(岩手県盛岡市)、高知県立春野総合運動公園球技場(高知県高知市)の3会場で行われ、決勝ラウンドはゼットエーオリプリスタジアム(千葉県市原市)で実施される。地域リーグの覇者たちが、JFL昇格を懸けて戦う。

出場チームは各地域リーグの優勝クラブおよび、10月に青森県で行われた全国社会人サッカー選手権大会(全社)の上位3チームで構成される。


グループA:北信越・東海・関西・九州の激突。富山新庄と都農の安定感に注目

グループAは、富山新庄クラブ(北信越1位)、岳南Fモスペリオ(東海1位)、アルテリーヴォ和歌山(関西1位)、ヴェロスクロノス都農(九州2位・全社優勝)の4チーム。

富山新庄クラブは朝日大輔監督の下、北信越リーグを制し、天皇杯ではJ3・FC岐阜に善戦した。ヴェロスクロノス都農は全社で宮崎県勢初優勝を果たし、天皇杯でもJ3ガイナーレ鳥取を2-1で撃破。地元の支援を背景に、地域CL4年連続出場となる。経験値と勢いを兼ね備えた優勝候補だ。

アルテリーヴォ和歌山は関西リーグ最終節で薄氷の優勝をつかみ、天皇杯ではBASARA HYOGOとの“県ダービー”を制したが、2回戦でJ1セレッソ大阪に0-5で敗退。岳南Fモスペリオは東海リーグ初優勝で初出場となるが、経験不足は否めない。グループAは富山新庄と都農の一騎打ちが軸となる。


グループB:東北・中国・関東・関西の混戦。東京ユナイテッドの勢いが鍵

グループBは、コバルトーレ女川(東北1位)、東京ユナイテッドFC(関東1位)、福山シティFC(中国1位)、FC BASARA HYOGO(関西2位・全社準優勝)の組み合わせ。

東京ユナイテッドは関東リーグで初優勝を果たし、攻撃的スタイルで勢いに乗る。関東勢らしい緻密な戦術とフィジカルの両立が持ち味だ。

コバルトーレ女川は2017年に地域CLを制してJFL昇格を果たした経験を持つが、再建途中にある。福山シティは中国リーグ4連覇中で、守備の安定感に定評。BASARA HYOGOは全社で準優勝と好調を維持している。

実績と地力を考えれば東京ユナイテッドが1位通過の本命だが、コバルトーレ女川が再び旋風を巻き起こす可能性もあるだろう。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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