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久保建英熱望も…日本代表、モロッコ代表との対戦幻で良いワケ。ガーナ代表と激突

久保建英 写真:Getty Images

 FIFAランキング19位の日本代表はブラジル代表との直接対決を控える中、11月のキリンチャレンジカップ2025でガーナ代表と対戦することが決定的。MF久保建英(レアル・ソシエダ)がマッチメイクを強く望むモロッコ代表とのテストマッチは幻に終わったが、FIFAワールドカップ本大会での組み合わせを踏まえると、モロッコとの対戦が幻に終わったことを前向きに捉えられそうだ。

 11月に行われるキリンチャレンジカップ2025の対戦相手については、ボリビア代表とのマッチメイクが決定している一方で、もう1試合の対戦相手は10月12日時点で未定。海外メディア『フットボール・ミーツデータ』は10月7日に「モロッコの「対戦相手が欧州、北中米、南米のチームでないことは明らかだ」「日本、セネガルと対戦する可能性がある」と報じていた。

 しかし、海外メディア『CITIスポーツ』は10月9日に「ガーナ代表は11月に日本、韓国と対戦する」とリポート。FIFAランキング75位のガーナは12日に行われたアフリカ予選でコモロを下し、W杯本大会出場を決めている。それだけに、日本との親善試合実施はほぼ確実とみられる。

 一方、モロッコもW杯本大会出場を決めたが、ポット1入りの可能性を残している状況。『フットボール・ミーツデータ』によると、12日時点でモロッコは1707.84ポイントでFIFAランキング12位につけているが、ポット1入りの目安である9位イタリアからわずか4.16ポイント差。11月に行われるW杯欧州予選や国際親善試合の結果次第では、FIFAランキングで1桁に食い込み、ポット1に入る可能性もある。

 また、『フットボール・ミーツデータ』によると、北中米W杯のポット分けではブラジル、アルゼンチンのポット1入り、日本、イランのポット2入り、チュニジアのポット3入り、ニュージーランドのポット4入りがすでに確定。モロッコがポット1に入った場合、組み合わせ抽選会の結果次第では日本とモロッコが本大会で相対する可能性もある。

 なお、久保は2025年3月の時点でW杯アジア最終予選終了後のマッチメイクに言及。自身が望む対戦相手にイタリア代表を挙げたほか、「モロッコ代表はW杯ベスト4にも入っていて、今考える中で一番いい相手。明確なチャレンジャーとして戦えるすごく良いチームなのかなと思う」などとモロッコを評していた。

 モロッコとの親善試合が実現しなかったことは一見残念に思えるが、W杯本大会で対戦する可能性を考えれば、今はあえてカードを切らない判断が功を奏するかもしれない。ガーナ戦は本大会でアフリカ勢と対戦することを想定した上で最高のテストマッチとなるはずだ。