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セレッソ大阪ハットンが残留熱望!「過去の苦労が…」移籍の裏側も激白

ラファエル・ハットン 写真:Getty Images

 ブラジル1部ECバイーアからセレッソ大阪へ期限付き移籍中のブラジル人FWラファエル・ハットンが、残留を望んでいる模様。アルビレックス新潟時代以来となるJリーグ再挑戦の裏側や、好調である要因も明かしている。

 ハットンの契約内容を巡っては、ブラジル『Canal Goat』が「バイーアからC大阪への期限付き移籍期間が2025年12月までであり、買い取りオプションが盛り込まれている」「バイーアとの契約が2026年末まで残っている」と伝えていたが、ブラジル『ge』で7日に掲載されたインタビュー記事によると、選手本人は自身の現状や去就についてこう語ったという。

 「僕を含めて複数のブラジル人選手がJ1得点王争いを繰り広げて、とても良い状況です。(バイーア時代とは異なり、)新しいポジションでプレーしています。(C大阪移籍前に)9番(ストライカー)でプレーすることを伝えられていたんです。慣れるのは簡単なことではありません。僕が今やっていることは本当に難しい。普通は1年か2年かけて馴染むところですが、すぐに順応できました」

 「(C大阪で成功している理由について、)過去の苦労が自分を強くしてくれたからだと思います。今季ここまで18ゴールを決めていますし、J1得点王争いに加わっています。でも、得点王になるかどうか関係なく、今はとても満足していますし、幸せです」

 「残りの試合でもっとゴールを決めたいし、もし可能なら日本・セレッソでもっと長くプレーを続けたい。妻も娘たちも家族全員がすっかり日本の生活に慣れました。クラブや周囲からも温かく迎えられて、本当に幸せです。もっと苦労すると思っていましたが、想像以上にスムーズでした」

 C大阪残留を望む自身の思いを明かしたハットンだが、Jリーグ再挑戦の舞台裏については、以下のようなコメントを残している。 

 「日本は自分に合っているとわかっていました。自分の年齢のこともありますし、家族のことも考えての決断でした。バイーアでは今後どうなるのか分からず、もっと出場時間を得たいと思っていました。アメリカかアジアでのプレーも考えていたんです」

 「そのとき、ちょうどガブリエル・ピラーニの結婚式に出席する予定で、妻がバーバーショップを見つけてくれて、ヘアカットの写真を見せてくれたんです。気に入って行くことにしました。結婚式のために身だしなみを整えようと思って散髪していると、神様の話になって。彼らが“あなたに会いたがっている牧師がいる”と言うんです」

 「彼はサッカー選手を目指す少年の父親でした。その牧師が僕にこう言いました。『神様が、あなたに話をしなさいと私に言われた』と。そして僕の人生について、神がどこから自分を救い出したのかを話してくれて、『1月にあなたのために用意された扉が開く』と言ったんです。散髪を終えて妻に『僕たちは(海外へ)行くことになるよ』と話しました。バイーアに戻ると、セレッソ(大阪)の話が浮上してきて、すべてがスムーズに進みました」

 牧師からの言葉でJリーグ再挑戦に導かれたハットン。多くのC大阪サポーターもこのブラジル人アタッカーの残留を望んでいるはずだ。