ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘン

バイエルンの重鎮が、リバプールとニューカッスルの今夏の動きを激しく非難

フロリアン・ビルツ 写真:Getty Images

 今2025年夏の欧州の移籍市場では、プレミアリーグのリバプールへ移籍したドイツ代表のMFフロリアン・ビルツと同リーグのニューカッスル・ユナイテッドへ移籍した同代表FWニック・ウォルトメイドの去就が大きな焦点となった。両者の選択と移籍金の規模が、ドイツ国内の議論を呼んでいるようだ。

 ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンの監査役会メンバー、カール=ハインツ・ルンメニゲ氏は、リバプールとニューカッスルの今夏の動きを痛烈に批判したとUKメディア『Daily Mail』が伝えた。

 同メディアは、ルンメニゲ氏がリバプールがビルツを1億1,600万ポンド(約231億円)で獲得した件について「彼はリバプールよりバイエルンの方が良かった。気の毒だ」と語り、ニューカッスルがウォルトメイドに6,500万ポンド(約130億円)を投じたことに対しては「財政的狂気だ」とドイツメディア『Welt』が伝えたと報じている。

 しかしルンメニゲ氏がウォルトメイドの移籍金を「狂気」と呼んだ一方で、バイエルン自身も今夏、同額でFWルイス・ディアスをリバプールから獲得している。それでもルンメニゲ氏は「我々は健全で堅実な資金計画で成功を目指す」と強調し、MFジャマル・ムシアラ、DFアルフォンソ・デイビス、日本代表のDF伊藤洋輝が復帰すれば十分な戦力になると述べたと同メディアは伝えた。

 ビルツは、ブンデスリーガのバイエル・レバークーゼン時代(2020-2025)には至宝とされ、バイエルンのバンサン・コンパニ監督と面会しながらも最終的にプレミアリーグ王者を選択。今2025/26シーズンはアンフィールドでプレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグのいずれでもゴールやアシストがなく、期待に応えられていない。それでも本人は独『Sky』で「毎回前より良くする。いずれ数字は出る」と冷静に話している。

 一方ウォルトメイドは、バイエルンでFWハリー・ケインの控え候補と目されたがニューカッスルを選び、リバプールへ移籍したFWアレクサンデル・イサクの代役として加入。

 最終的にバイエルンは、プレミアリーグのチェルシーからFWニコラス・ジャクソンを期限付きで迎えている。