
中国2部・広東広州豹足球倶楽部所属のブラジル人MFニコンが、肖像権料の未払いを主張。古巣のブラジル1部サンパウロを相手取り訴えを起こしたが、同選手にはサンパウロ加入前に柏レイソル、横浜F・マリノス、鹿島アントラーズ、名古屋グランパス移籍の可能性が報じられていた。
現在33歳のニコンは、身長174センチで左利きの攻撃的ミッドフィルダー。サントスをはじめブラジル国内の複数クラブを渡り歩く中、2021シーズンにブラジル1部リーグ戦22試合でスタメン出場。コパ・スダメリカーナでは、ほぼ全試合フル出場で4ゴール6アシストと結果を残していたが、同シーズン限りでアトレチコ・パラナエンセを契約満了により退団していた。
当時、ニコンの去就を巡っては、2021シーズン開幕前に柏、コリンチャンス、サンパウロによる争奪戦が報じられたほか、2021年11月から12月にかけてブラジル『ge』が横浜FM、鹿島、名古屋からの関心を報道。Jリーグ移籍が期待されたが、結局サンパウロへ加入していた。
サンパウロには、期限付き移籍期間も含めて3年在籍していたニコン。2025年2月に同クラブから広東広州へ移籍しているが、ブラジル『Jornal O Globo』が伝えたところによると、ニコンは2022年8月から2023年末までの分割払いで受け取る予定だった870万レアル(約2億4,000万円)の肖像権料が未払いだとして、サンパウロを提訴。同選手の弁護士はクラブの資産の差し押さえや口座の凍結を求めているという。
サンパウロで結果を残せず、2023年以降は期限付き移籍を繰り返したニコンだが、2021シーズン終了後にJリーグクラブへ移籍していれば、このような未払い問題には直面しなかったはずだ。
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