プレミアリーグ アーセナル

「信じ難い」54億円のアーセナルのスター選手に新たな役割を期待

ダビド・ラヤ 写真:Getty Images

 9月17日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で、プレミアリーグのアーセナルが、ラ・リーガのアスレティック・ビルバオに2-0で勝利し、今2025/26シーズンCL初勝利を挙げた。序盤はビルバオのホームの圧力を受けたが、終盤20分間で2ゴールを奪って勝ち点3を確保した。アーセナルはミケル・アルテタ監督を含めてスペイン人が多く、母国の観衆の前でアピールする場面となった。

 スペインメディア『Diario AS』は、この試合で活躍したアーセナルのGKダビド・ラヤに新たな役割を期待しているようだ。ブレントフォードから当初300万ポンド(約6億円)のレンタルで加入し、その後2700万ポンド(約54億円)で完全移籍となったラヤは、加入以降プレミアリーグ屈指の守護神として評価されている。シュートストップと足元の技術を兼ね備え、昨2024/25シーズンまで2年連続で最多クリーンシートを記録しゴールデングローブ賞を受賞した。

 同メディアは「アーセナルでのラヤのパフォーマンスは移籍に関する噂やGKアーロン・ラムズデール(ニューカッスル・ユナイテッド)との論争が、結局はイギリスのメディアが誇張して作り上げた話題にすぎないことを示している。アーセナルのナンバーワンが2026FIFAワールドカップ(W杯)でスペイン代表のナンバーワンにならないと考えるのは信じ難い」と伝えている。

 スペイン代表では近年、ビルバオのGKウナイ・シモンが正守護神を務めてきたが、ラヤの評価上昇によって序列が変わる可能性がある。

 今回の試合でもラヤは複数のセーブを見せ、カウンターへの対応で果敢に飛び出してルーズボールを処理するなど存在感を発揮した。UKメディア『TBR Football』によると、同試合前にラヤはシモンとの関係について問われ「シモンは素晴らしいGKであり、代表でも保証された存在だ。同じロッカールームを共有できるのは喜びで、同じピッチに立つことも光栄だ」と語っていると伝えた。

 来年のW杯でスペイン代表の正GKが誰になるかは未定だが、ラヤがその座を争う有力候補であることは間違いない。