
鹿島アントラーズ所属のブラジル人MFターレス・ブレーネルは鹿島残留を望む一方、期限付き移籍元であるウクライナ1部ルフ・リヴィウ復帰の可能性も検討している模様。日本で生活する上での不安も明かしている。
同選手は先日、ブラジル『VAVEL』のインタビューで「日本に残りたいと思っている」「人生で挑戦するときはいつも、勝利をつかむために全力を尽くしている。一番の目標はもちろん鹿島の力になることだけど、個人的にもここ鹿島で自分の歴史を刻みたい」などと、鹿島残留への思いを語ったいた。
しかし、ブラジル『ge』で12日に掲載されたインタビュー記事によると、鹿島への期限付き移籍期間は2025年末までであり、鹿島が買い取りオプションを行使しない、または他クラブからオファーが届かない場合、家族とともにウクライナに戻る可能性があるとのこと。本人はウクライナ復帰の可能性についてこう語ったという。
「戦争が終わって戻るとなれば素晴らしいことだけど、戦争がある以上、多くの他の可能性についても考えている。ただ、(ルフ・リヴィウとの)契約が残っているから、それを全うするかどうかは(自身の去就に)大きく関わってくる。ルフ・リヴィウはとても良くて、いつも僕を温かく迎えてくれたし、街の人々にも良くしてもらったからね」
ロシアとウクライナの戦争が今もなお続いているだけに、ターレスの去就は不透明。本人はウクライナの現状把握に努めていることにくわえて、日本での不安についても以下のようにコメントしている。
「(ウクライナの現状については、)ニュースをチェックして、国や街の様子を把握するようにしている。仲間にも電話している。向こう(ウクライナ)では戦争が続き、サイレンが鳴り響いていると聞いている。日本でも時々地震があるけど、家(の構造)はしっかりしている。日本で心配なのは、津波の可能性があること。本当に安心して生活できるのはブラジルだけだよ」
鹿島残留への望み、ルフ・リヴィウとの契約、そして生活環境への不安の狭間で揺れるターレスの去就。戦況やクラブの判断といった外的要因も重なる中、その未来は依然として不透明だ。
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