
サッカー日本代表「森保ジャパン」はFIFAワールドカップ北中米大会での優勝を目指すなか、日本時間9月10日開催の国際親善試合で、FIFAランキング上位のアメリカ代表に敗北。DF冨安健洋(無所属)、DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)らを怪我で欠いただけに、DF関根大輝(スタッド・ランス)をはじめスタメン出場した守備陣のクオリティー不足が明るみに出た格好だ。
森保一監督はメキシコ戦と同じく、3バックシステムでアメリカ戦に臨み、大幅なターンオーバーを実施。メキシコ戦ではDF板倉滉(アヤックス)、DF渡辺剛(フェイエノールト)、DF瀬古歩夢(ル・アーヴルAC)がスタメン出場したが、アメリカ戦ではDF長友佑都(FC東京)、DF荒木隼人(サンフレッチェ広島)、関根という3バックの布陣だった。
しかし、日本は前半からFWクリスチャン・プリシッチ(ミラン)らを擁するアメリカ代表攻撃陣の前に苦戦。30分にFWアレハンドロ・センデハスに先制ゴールを許すと、64分にはFWフォラリン・バログン(モナコ)にゴールネットを揺らされた。
失点シーンを中心に、ボールホルダーに対する寄せの甘さが目立った日本。本職がサイドバックである長友がセンターバックで起用されたことも敗因のひとつであるところだが、メキシコ戦や2022年に行われたアメリカ代表との前回対戦と比較すると、守備陣のパフォーマンスは物足りなかったと言わざるを得ない。
その日本は現在、冨安、伊藤、DF町田浩樹(ホッフェンハイム)、DF高井幸大(トッテナム)と、主力センターバックが揃って負傷。北米遠征で招集されたセンターバックでは、板倉がW杯予選でコンスタントにプレーしていたが、渡辺の台頭が好材料だ。
アメリカ戦での結果や内容を踏まえると、控えディフェンダーのレベルアップ、選手層の強化が今後の課題であることは明らか。負傷者の復帰を待つだけでなく、新戦力の台頭を確かなものにできるかどうかも、森保ジャパンが世界の頂点を狙うための試金石となるだろう。
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