
城福浩監督(東京ヴェルディ/2022年就任)
16年ぶりJ1復帰の功労者だが…
2025シーズンを前に特に攻撃の選手を中心に他クラブに引き抜かれて深刻な得点数不足に陥り、残留争いに巻き込まれている東京ヴェルディ。現在14位で、総得点16(28節終了時点)はJ1ワーストだ。シーズン前半の戦術が守備重視だったため致し方無い面もあるが、サポーターは満足していないだろう。
城福浩監督は、東京ガスサッカー部がFC東京に生まれ変わる際の設立準備に関わるため、勤務先の富士通を退社した過去を持つ。よって宿命のライバルである東京Vからのオファ―には「J全クラブの中で最も遠い存在だった」と悩んだという。
2022シーズン途中、堀孝史監督の解任後に就任すると、J2リーグ9位に押し上げ、2023シーズンは3位からプレーオフを勝ち抜き、史上最長ブランクとなる16年ぶりのJ1昇格を果たした。
熱いガッツポーズが代名詞の城福監督だが、そのサッカースタイルは守備をベースとする堅実なもの。昨2024シーズンは開幕5戦未勝利と苦しんだが、思い切った若手の抜擢が奏功し、第4節から11戦負けなしと徐々に調子を上げた。4節を残してJ1残留を決め、最終成績は6位と望外なものだった。
昨季の1桁順位、今季も試合数よりも少ない得点数で残留圏内にチームを導いている城福監督の経験値は大いに評価できるが、クラブが新たな方向性を模索する可能性も否定できない。攻撃力の改善がなければ、来季の続投は厳しいかもしれない。

山口智監督(湘南ベルマーレ/2021年就任)
毎シーズン繰り返される崖っぷちの戦い
湘南ベルマーレは、山口智監督が途中就任した2021シーズン以来堅守速攻のスタイルを築き、16位、12位、15位、15位と、ギリギリでのJ1残留を果たしている。サポーターからは一定の評価を受けてはいるが、マンネリ化は否めない。
今季も“例年通り”残留争いを演じており、28節終了時点で降格圏の18位(17位の横浜F・マリノスとは同勝ち点)に沈んでいる。山口監督はこの4人の中で最も厳しい状況に立たされている指揮官だ。
夏の移籍期間には、GKポープ・ウィリアムやMF松本大弥、FW二田理央らを獲得したが、昨季まで守備の要だったDFキム・ミンテを清水に放出した。チームの連係不足や戦術の停滞が解消されない中、8月31日のガンバ大阪戦(レモンガススタジアム平塚/4-5)でも敗れ、実に5月11日の第16節東京V戦(味の素スタジアム/2-0)以来、リーグ戦での勝利がない。
ルヴァン杯では準々決勝に進出する健闘を見せているが、仮に残留に成功しても、監督交代を含め、大胆な血の入れ替えを求める声は高まるかも知れない。
それぞれ退任に至るに足りる理由がある4監督。今シーズンの残り試合で、どのようにチームを立て直し信頼を回復できるかが、指揮官としての命運を分けるだろう。
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