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ベシクタシュ関心は嘘!?中村敬斗、ランス残留で飼い殺し・日本代表落選か

中村敬斗 写真:Getty Images

 スタッド・ランス所属FW中村敬斗は、自身の去就を巡ってクラブ首脳陣と対立。移籍を望むなか、トルコ1部ベシクタシュとの個人合意が報じられていたが、ここに来てランス残留の可能性が浮上。飼い殺しにより、日本代表に招集されない可能性もあるとみられる。

 ベシクタシュ移籍の可能性については、フランス紙『レキップ』が20日に「ベシクタシュは中村を獲得するために、ランスへ移籍金1500万ユーロ(約25億8,900万円)のオファーを提示した」とリポート。トルコ『Haber Kartali』は23日に個人合意を伝えているほか、ランスはベシクタシュへの日本人アタッカー放出に前向きとみられていた。

 しかし、トルコメディア『ベシクタシュプラス』は26日、ベシクタシュの補強戦略を特集する中で「中村はベシクタシュの議題に含まれていない。左ウイングが補強ポイントとなっているが、メディアが取り上げていない選手を獲得する可能性がある」と報道。そもそもベシクタシュが中村に関心を寄せていないとみられる。

 ベシクタシュ以外の移籍先候補としては以前、MF守田英正所属スポルティングCPからの関心が報じられていたほか、イタリア『ユーロ・カルチョ』は19日にボローニャからの関心を伝えていた。しかし、移籍ウィンドウ終了まで1週間を切るなか、両クラブによる中村獲得の可能性は音沙汰が無い状況だ。

 これらの報道内容を踏まえると、中村に欧州5大リーグ等のクラブから正式オファーが届かない可能性も考えられるところ。ランスの施設出入り禁止も報じられるなど、クラブとの関係が悪化の一途をたどっているだけに、今夏残留となれば、飼い殺しに遭うとみられる。

 ランス残留となった場合は、日本代表でのキャリアに対する影響は不可避。森保監督は先日、中村を招集する可能性を問われると「彼はプレーしていない。プレーしている選手を優先に招集すべきと思う」とコメントしていた。くわえて欧州5大リーグでプレーする選手を優先的に招集する姿勢も見せているだけに、中村をメンバーに含めないことも視野に入れているはずだ。