
チームを牽引したキャプテン樺島勇波
この大会で常に最終ラインから大きな声でチームを鼓舞していたのは、背番号30を付けたキャプテンDF樺島勇波だ。「おい、やるぞ!!」「集中するぞ!」と張り上げるその声はメインスタンドまではっきりと聞こえる。空中戦での競り合いや、クリアの際に雄叫びを上げるその姿はまさに「闘将」と呼べるだろう。
大会最終日に行われた鳥栖U18との3位決定戦。この試合も樺島はキャプテンマークを巻きスタメン出場していた。試合は前半にロングボールに抜け出した福岡FW井上雄太が先制ゴールを挙げ、前半を1対0のリードで折り返す。しかし、後半は鳥栖に攻め込まれる場面が増え前日同様にまたしてもセットプレーから失点し試合はPK戦へと突入した。
鳥栖の1人目が失敗。決めれば勝利の場面で樺島が落ち着いてゴールを決め、福岡は見事3位で大会を終えた。試合後、樺島に印象を訊くと「最後、鳥栖とのダービーだったので自分たちも気持ちを入れていきました。優勝はできなかったんですけど、もうそこはすぐ切り替えて、いい気持ちで3位決定戦に挑めてよかったと思います」と語った。
前日の敗戦後に気持ちを切り替え、鳥栖戦にチーム全員が強い気持ちで挑んだ結果の勝利だったと言えるだろう。

U18プレミアリーグへの収穫と課題
福岡U18は、4月から高円宮杯JFAU18サッカープレミアリーグ(通称U18プレミアリーグ)に参戦する。
全国の強豪が集うこの大会で、福岡が勝つために必要なものは何か。サニックス杯を通じて得た収穫と今後の課題について久永監督に訊いた。
「今シーズン、チームでしっかりとボールを意図的に動かしながら攻撃していくっていうことをトライしていて、それがこの大会(サニックス杯)やっぱりすごくいい相手と試合ができている中でそれが出せたというところで、そういうサッカーを試行しながらしっかり得点を取って予選で3勝したのはすごい。選手にとっても自信になったんじゃないかと感じました」
「課題としては、昨日今日と天候が悪くピッチコンディションも悪い中で、自分たちが意図的に攻撃する部分ができない時間帯が多い、いわゆるカオスの状態と言いますか、パワーで相手に持っていかれたりこっちがこじ開けられなかったり、そのパワーの部分は足りないなとすごく感じました」
また、キャプテンとしてチームを鼓舞した樺島は、その活躍からベストイレブンに選出された。今大会について「結果的に3年ぶりの出場で3位という結果で、優勝したかったですけど最後この結果で終われたのは自分たちの自信にもなりますし、プレミアの基準が分かったっていうのは大きいことだと思います。来月からプレミアリーグが始まっていくなかで、自分たちがやってきたことを出して勝ち点3(を積み上げられるよう)1試合1試合大事に戦って、良い順位まで持って行きたいと思います」と振り返った樺島。その言葉からはキャプテンとしての熱意が感じられた。
この大会で計4ゴールを挙げ、鳥栖U18との3位決定戦でも得点を挙げたFW井上も「自分自身としては得点を狙ってますし、チームとしても優勝を狙っていこうと思っています」と大舞台への意気込みを語ってくれた。
2025年のU18プレミアリーグは4月5日に開幕し、福岡U18は初戦でヴィッセル神戸U18と対戦する。今年、彼らはどんな戦いを見せてくれるのだろうか、キャプテン樺島を中心に全国の強豪と戦う福岡U18に注目だ。
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