
2月15日に開幕を迎える2025明治安田J3リーグ。昨季は1年でのJ2復帰を目指した大宮アルディージャが開幕から圧巻の強さを見せて早々に昇格と優勝を決めるなか、J2昇格プレーオフをめぐる争いは大混戦となった。最終的に残る自動昇格圏にはFC今治が入って初昇格を決め、プレーオフにはカターレ富山、松本山雅、福島ユナイテッド、FC大阪の4クラブが進み、結果リーグ戦3位の富山が昇格を掴んだ。
今季J2から降格となりJ3を戦う栃木SC、鹿児島ユナイテッド、ザスパ群馬の3クラブは、この冬主力選手の多くが他クラブへ移籍しており戦力維持に苦戦。したがって今季J3は昨季以上に大混戦になることも十分考えられる。そんなリーグ戦において、これまでの勢力図に変化を与える可能性を持つのが今冬補強によって戦力の充実を図ったクラブだ。ここでは、この冬戦力アップに成功し躍進が期待されるクラブを3つランキング形式で紹介していく。

3位:SC相模原
主なIN選手
- DF河野諒祐(ファジアーノ岡山より完全移籍)
- DF中塩大貴(ザスパ群馬より完全移籍)
- DF常田克人(松本山雅より完全移籍)
- MF島川俊郎(台中FUTUROより完全移籍)
- MF高井和馬(松本山雅より完全移籍)
- FW加藤拓己(清水エスパルスより期限付き移籍)
主なOUT選手
- DF山下諒時(FC大阪へ完全移籍)
- MF橋本陸(FC大阪へ完全移籍)
- FW瀬沼優司(引退)
J3へ降格となって以降2シーズン続いた下位低迷から抜け出し、昨季は9位と一桁順位で終えたSC相模原。浮上の勢いに乗り、今季はさらなる飛躍を遂げるべく今冬は各ポジションに効果的な補強の動きを見せている。
昨季プレーオフ圏以上に入った上位勢と比較して得点力で大きく劣っていたが、2020シーズンのJ2レノファ山口での42試合11ゴールなど実績のあるFW高井和馬を獲得。また、2022シーズンにも清水エスパルスより期限付きで相模原へ加入し10試合で4ゴールを挙げたFW加藤拓己も復帰し、FW瀬沼優司の引退がありながらも火力アップの見込める補強が実現した。
また、昨季上位勢に負けず劣らずの失点の少なさを誇った守備陣には、直近5シーズン松本山雅の守備を支えたDF常田克人やJ3降格となったザスパ群馬よりDF中塩大貴を迎え、サイドには2022シーズンにファジアーノ岡山で36試合10アシストをマークしたDF河野諒祐も獲得し、攻守両方を睨んだ補強がなされた。
攻撃面での課題克服と守備面でのさらなる質の向上を目指し、近年のJ2やJ3で実績のある選手を複数獲得できたことから、戦力アップに成功したクラブ3位とした。
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