オランダ人FWブライアン・リンセンは、2024シーズン限りで浦和レッズを退団。NECナイメヘンへの加入により日本代表FW小川航基やMF佐野航大らとチームメイトになったが、浦和時代に抱えていた問題を明かしている。
米メディア『ESPN』で1月8日に掲載されたインタビュー記事によると、同選手は「日本では英語がほとんど通じないから、連絡を取るのも大変だったね。だけど、ある時点ですべてを理解したよ。『僕はゲストなんだから、彼らの文化に慣れていくんだ』とね」と、コミュニケーションにおける問題点に言及。日本での生活に慣れたことを明かした上で、2023年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を優勝した際の出来事について、こう語っている。
「オランダではシャンパンをかけながら、パーティーやダンスで盛り上がるのが普通だけど、みんな静かだったね。音楽すら流れていない。(優勝後に)これからフラットカートに乗ると思っていたけど、1時間半後には自宅のソファにいたんだ」
また同選手は浦和移籍当初、チームメイトとの関係で問題を抱えていたことを告白。良好な関係を築くまでの過程を以下のように説明している。
「最初は『あいつは変な奴だ』と思われていたね。彼らはそんなこと言わなかったけど、相手の目つきや接し方で気付くんだ。そうしたことはピッチでの僕のプレーにも関係している。僕は自分の感情に基づいてピッチでコミュニケーションをとるけど、もし僕が20ヤードを疾走したら、選手が一緒に走ってくれることを期待するし、もし走ってくれなかったら、『クソッタレ、なんで遅れたんだ?』と言うよ」
「だけど、ある時からチームメイトとお互いのことを理解し合えるようになったね。ロッカールームやロッカールームの外、普段の生活でもみんなと親しくなったし、かなりリラックスできたよ。ただピッチに立つと、僕は別人になってしまう。それは自分でも分かっているけど、そうするとチームメイトとの関係も良くなるんだ」
ナイメヘンで再び日本人選手と一緒にプレーすることになったリンセン。異国の地で様々な問題を克服した経験が、小川や佐野らとのコミュニケーションに活きているようだ。
コメントランキング