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セレッソ大阪MF香川真司は現体制に不満?都丸善隆氏の松本山雅行きで物議

セレッソ大阪のフラッグ 写真:Getty Images

 2024シーズン限りで小菊昭雄監督(サガン鳥栖新指揮官)が退任し、元日本代表MF清武弘嗣の大分トリニータ復帰も決定的と、功労者の退団が相次いでいるセレッソ大阪。元日本代表MF香川真司のSNS投稿に注目が集まる中、チーム統括部スカウトを務めていた都丸善隆氏の退団、松本山雅FCスポーツダイレクター就任を巡り、議論が白熱している。

 都丸氏はサガン鳥栖、ベガルタ仙台の強化部スカウトを経て、2014年から10シーズン以上にわたりC大阪強化部の一員として活動。FW北野颯太など多くの有望株を獲得するなど、戦力強化やチーム全体の底上げに貢献していたが、2024シーズン限りで退団。C大阪は16日時点で公式発表していないものの、松本は同氏のスポーツダイレクター就任を明らかにしている。

 成長が見込まれる若手選手の発掘に定評があっただけに、都丸氏のC大阪退団を受けて、同クラブのファン・サポーター等からは「セレッソの強化部なんか都丸さんで保ってたようなものだけど…」「絶対に手放してはいけない存在なはず」「セレッソの強みでもあったスカウトは大丈夫なのか」など、チーム編成に与える影響を心配する声が。「なぜ梶野智(チーム統括部長)が残って、都丸が出ていくのか?」など、一部からは現体制に対する不満も湧き起こっている。

 C大阪の現体制に複雑な思いを抱いている可能性のある人物として、以前からファン・サポーターの間で香川の名前が挙がっている。同選手は7月、清武のサガン鳥栖移籍がリリースされた後、インスタグラムで「正直キヨにはもっと相応しい送り出し方があったと思う」などと投稿していた。

 また12月13日には、2024シーズン限りで現役を引退した山下達也氏や森島康仁氏、FW柿谷曜一朗(徳島ヴォルティス退団)らとの記念写真をインスタグラムにアップ。山下氏を労った上で、「これからは次のステージでクラブの根本を大きく変えてください!」と綴っている。

 過去にも柿谷をはじめ主力選手等の退団で注目を集めていたC大阪。2024シーズン終了後の動きから、クラブ内部で変化が起こっていることは確かだが、強化部の体制も含めて、クラブが一体となって2025シーズンの開幕を迎えられるかが焦点となりそうだ。