プレミアリーグ リバプール

ユルゲン・クロップ氏に監督復帰の可能性。代理人が示唆

遠藤航(左)ユルゲン・クロップ監督(右)写真:Getty Images

 プレミアリーグ、リバプールを2015年から2024年にかけて率いたユルゲン・クロップ前監督。リバプールで8つのタイトルを獲得し、2024年夏に監督を退任した後、レッドブルのグローバル・サッカー責任者として新たな役割に挑んでいるが、監督業を離れた現在も将来の動向に注目が集まっている。

 クロップ氏自身はリバプールを最後の監督経験とし、再びベンチに立つ意志はないと退任前に述べていた。しかし、同氏の代理人であるマルク・コシッケ氏は、ドイツ代表監督のオファーがあれば彼がそれを拒むことは難しいと考えているようだ。ドイツ紙『アーベントブラット』のポッドキャストで「人生は動的だ」と語り、特別な状況が訪れれば判断が変わる可能性を否定しなかった。

 クロップ氏が現在所属するレッドブルグループは、RBライプツィヒをはじめとする複数のクラブを所有しており、その経営方針は革新的ではあるが一部で物議を醸している。その一因として、ドイツサッカーの「50+1ルール」に関連する議論がある。このルールはクラブの支配権をサポーターに残すことを目的としているが、ライプツィヒは形式上ルールを守りつつ、実質的にはレッドブルが運営を主導していると批判されている。

 しかし、こうした批判にもかかわらず、クロップ氏は新しい役割に意欲を示している。コシッケ氏によれば、クロップ氏は「25年間の監督キャリアを経て、新しい挑戦を楽しんでいる」という。また、クロップ氏がオーストリアのレッドブル・ザルツブルクやライプツィヒの選手をリバプールに移籍させた経験も、レッドブルグループへの高い評価につながっていると述べている。

 新たな環境での挑戦を続けるクロップ氏だが、ドイツ代表監督の座は依然として一つの可能性として残されているのかもしれない。